大阪1泊旅行(2日目)

泊りがけで遠出をするときは、現地の喫茶店で朝食を食べるのを楽しみにしている。
モーニングを食べてもいいし、通常メニューが朝から提供されていれば、そっちを食べるのもいい。
何より早起きの楽しみができるし、地元の人が多く生活感のある時間帯なのが気に入って、旅行をするときもホテルは朝食なしを選んで近所の純喫茶を検索することが増えた。
そして今回、大阪ならここは絶対に行きたい、と思っていたのが「純喫茶 アメリカン」だ。70年以上の歴史をもつ、純喫茶好きとしては絶対におさえておきたい憧れのお店だ。

アメリカンのパンケーキ

2日目の朝、アメリカンは朝9時からの営業なので、8時半頃に宿をチェックアウトしてそのままなんば駅に向かう。
学生時代に大阪旅行をしたときは難波に泊まったはずだが、結構印象が違う…なんて思いながら、人の少ない、休日の朝の街を歩く(今地図を見るともう少し歩けば道頓堀だったので、そこまでいけば見覚えのある景色もあったかもしれない)。
そしていざアメリカン。新聞紙をひろげた、いかにもな地元のおじさんたちと、私のようなそわそわした旅行客に二分された店内がなんだかちょっと楽しい。メニューを隅々まで見て、土日はモーニングはないようだったので、ホットケーキセットを頼んだ。

バターはすでに塗ってあるとのことだったので、まずはそのまま食べてみる。しっとりとさっくりが共存する食感と、バターの塩気が絶妙なおいしさ。シロップをかけても美味しかったけれど、朝食としては甘くない方が気分だったのでほとんど、出てきたままであっという間に食べてしまった。
お会計時、「ホットケーキ食べにいらしたの?」と店員さんに聞かれたので、そうですとても美味しかったですと言ってお店を後にする。

中之島

13時からフェスティバルホールで観劇の予定なので、それまでの時間は「国立国際美術館」でクリスチャン・ボルタンスキー展をみることに。
移動中に雨が降り出してきたけれど、小雨程度なので、初めての中之島エリアをぶらぶらしてみようと水晶橋のあたりから歩いて向かう。
開館間もない時間だからか、美術館は空いていてゆっくり見ることができた。普段早起きは苦手なのだけど、早起きの得とはこういうことなのかもしれないな、なんて思ったりもする。

ボルタンスキーについては、あるエッセイで触れられているのを読んでから気になっていたため、ちょうどよいタイミングで見ることができてラッキーだった。
全体的に死の気配に満ちた作品が多いので、巡っているうちに少し気分が沈んだりもしたけれど、ビジュアルとしては直接的で、(この言い方があっているのかはわからないけれど)ポップな印象を受けた。

コレクション展も見てからいよいよフェスティバルホールへ。
2階席の5列目くらいだったんですが、とても見やすくて良い劇場だなと思いました。

観劇の感想はこちらです。

たこ焼き

17時頃に劇場を出て、新幹線の時間までは梅田で買い物をする心算で移動する。まだ何もお土産的なものを買っていなかったのでここからが勝負だ。
朝ホットケーキを食べて以来何も食べておらず空腹だったため、まずははなだこでたこ焼きを食べた。

土地勘がないので最初駅ナカなのかと思って迷ったけれど、駅員さんが「阪急から外出て横だよ」みたいな感じで教えてくれてたどり着くことができた*1Twitterで見かけるたびに、いいな~と思っていたので、ついに来れたのが嬉しい。
驚いたのは、常に10人以上並んでいて、カウンター(写真のスペース)には5、6人くらいしか立てないのに、いい具合にお客さんが回転していくことだ。
私が頼んだのはだし醤油のネギマヨだったんですが、あまりにおいしくて一気に食べ終えてしまったため、私も歯車として立派に回転できたような気がする。
胃袋と時間に余裕があればあともうひと皿食べたかったけど、特に時間の方に余裕がなかったので諦めることに。
近所にあったら通いたい美味しさだった。次はたこせんも食べてみたい。

梅田

誤算だったのは、この10日がホワイトデー前最後の週末だったことだ
デパートの食品売り場はバレンタインの催事場くらい混んでいて、念願の(憧れの)グランカルビー実店舗については売っているものが何一つないという状態でむしろ面白かった。新発売のグランクリスプを買いたいなと思っていたのだけれどそんなのは夢のまた夢。

でもまあ、ポテトチップスのオタクとして現場を訪れてみたかったという意味合いのが強いのでいいのです。グランカルビーは阪急の通販でも買うことができるから大丈夫…大丈夫…と心を落ち着かせつつ、阪急は諦めて大丸へ移動。
ここでは、かよさんのおすすめリストにあったジェンヌさんご用達の焼き菓子店「ツマガリ」に。ここもおそらくホワイトデーの影響で、ものすごい混雑だった。
十五分くらい並んでやっとお会計にたどり着いたのですが、そこでお茶とクッキーを振舞われて、「嬉しい!」と「だからか…!」が入り混じる思いだったけれど、でもやっぱり嬉しかった。
家に帰って食べたらとてもおいしかったので倍の量買えばよかったという気持ちです。

ケーキハウスツマガリ通販サイト:甲陽園のお菓子工房
通販も利用してみたい

それから梅田の駅構内で551蓬莱の豚まん(4個入り)を購入。東京の物産展ではすごく並んでいたり売り切れだったりすることが多く、今まで1度も食べたことがなかったのだ。それをついにゲットして、やり遂げた思いで少し早めに新大阪駅へ。

帰り道

365日中、少なくとも300日以上はドトールに行く生活なので新大阪駅ドトールを見つけたときは家に帰ったみたいな気持ちになった。飲み慣れたブレンドを飲みながら休憩して、最後は新大阪駅で買い物。関西だししょうゆのポテトチップスもゲットしました。あとカールがたくさん売っていた。
帰りの新幹線では「とん蝶」を食べたかったのだけど、19時近かったせいかすでに売り切れ。けれど京都旅行をした際に初めて食べて大好きになったカルネ(これもかよさんに教えてもらった)が売っていると教えてもらっていたので、カルネ2つとカスクート、それからビールを買って新幹線に乗り込む。

www.sizuya.co.jp
翌朝あたためたカルネを食べたけど、マーガリン部分がじゅわっとなってかなり美味しかった。

久しぶりに食べたカルネは、マーガリン、バター、玉ねぎというシンプルな布陣ながら、やはりしみじみとおいしかった。今回は家で温めて食べる用も購入したので、楽しみにしつつ本を開く。帰りはのぞみだったので、半分くらい残っていた最後の1冊に没頭しているうちに新横浜についてしまった。休憩を挟みつつ、残り10ページくらいをゆっくり読んで、余韻に浸りながら東京駅へ。

帰宅して冷凍ついでに豚まんを食べた。具はもちろん、皮の部分がとっても美味しくて大事に食べようと誓いつつ、充実した気持ちで就寝。
楽しい週末でした。

*1:阪急デパート沿いの高架下みたいなとこにあった