2022年の映画ベスト10

2022年はそれほど映画館に行けず、劇場で観れたのは30本くらいだったのですが、その中でも個人的には映画における「死」の扱いが気になった年のような気がしています。
もちろん映画ではよく扱われるテーマではあるんだけど、映画を見ながら、この世界的な感染症の流行下では制作側が思うよりも観客の感じ方が変化するスピードの方が早いのかも……と思うことがたまにあったし、自分の受け止め方の変化も感じた年でした。
あと友人たちとランキング発表会をしてて思ったのはやはり年間ランキングは自分の思い入れランキングであり、2022年は特にその要素が強い1年だったなと思います。

というわけでベスト10!

10.ナイブズ・アウト: グラスオニオン

晦日に配信で見ての滑り込みです。
中盤までで事件の概要を描き、あるネタばらしをして引きつけた上で、謎解きのターンに入るっていう構成もよかったし、あちこちにコロナ禍あるあるみたいなネタがあるのも、地続きの世界の話なんだなと感じられてよかった。
終盤のスカッと感も楽しく、年末に見るのにぴったりでした。
今年は漫画でも今と地続きに感じられる描写があるものにぐっときがちだったな(「明日カノ」「ブルーモーメント」など)。

ブルーモーメント (ハニーミルクコミックス)
明日、私は誰かのカノジョ(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

9.THE BATMAN

いろんなバットマンがありますが、今まででいちばん「生身の人間が過剰に頑張っている」バットマンで、バットマンをやるのは楽じゃないというのが切実に伝わってきてよかった。
頑張っても全然良くならないしんどさよ…。エルロイ小説のような雰囲気も大変好みでした。

8.マリー・ミー

五臓六腑に染み渡る、そう、今見たかったのはこういうの!!となる現代のラブコメ。なんでこの2人が!? って図にちゃんと見えるのも良いし、でもまああの状況ならギリギリあるか? と思わせるいい塩梅のおとぎ話。
Netflixで見たジェニファー・ロペスのドキュメンタリー(Watch Halftime | Netflix Official Site)とあわせて。

7.ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバ

同じく今年公開されたMCU「ソー:ラブ&サンダー」を見て、このような疫病の流行下におけるフィクションで「病死」を扱うことの難しさを感じていたのですが、
その後に公開されたこの「ワカンダ・フォーエバー」は、現実の死をフィクションで扱うというさらに難しいことをやっていて、それを関わる人全体の敬意によって成し遂げている、と感じさせてくれたことが印象に残った。
実在の人物について描くこととフィクションの関係性はとても危ういものだと思うんだけど、ファンにとってもスタッフにとってもティ・チャラというキャラクターとチャドウィック・ボーズマンが分かち難い存在であったからこそ、この方法が取られたのだろうなとも思う。

6.トップガンマーヴェリック

トップガンを見たことがなかったので見に行く数日前に初めて見たんですけど、若きトムの笑顔の眩しさと、概念としての「憧れのアメリカ」が満ち満ちに詰まっていることに結構感激してしまった。
そこからのマーヴェリックでは、映画としての面白さが格段にパワーアップしており、大ヒットも大納得だったのですが、これはちゃんと「トップガン」を昔見たことがある状態で体験したかったなという気持ちがあったためのこの順位です。

5.NOPE

映画館で映画を見る気持ちよさ面白さの詰まった映画だった。
NOPEによって、自分は監視カメラ映像などの「ここではない場所をリアルタイムの映像で見る」というシーンが怖いんだな、ということに気づいてしまった。

4.THE FIRST SLAM DUNK

原作しか読んでなくて(アニメ見てない)、しかもしばらく読み返してないから心配だったけど何も問題がなかった。というか10代とかで読んだ漫画の記憶への刷り込まれ具合の深さを思い知りました。まさか2022年になって、中学時代の宮城と「まだ」の三井が出会ってたことを知るとは思わなかったです。
そういった「みんな」に再会して新しい一面を知れるという意味でもすごい作品だったし、
純粋にめちゃくちゃ面白い試合を映画館で観戦できる映画でもあって、本当にご褒美みたいな作品だなと思います。こんなことはなかなかないですよ。ありがたいことです。

あとかつて日記に全巻感想メモを書いていたのをすっかり忘れていた…。
SLAM, DUNK の検索結果 - イチニクス遊覧日記

3.スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

もうネタばれしていい頃かと思いますが万が一まだこれを知らない人がいたらと思うとあれなのでふせったーに書いた感想を置いておきます。



2.すずめの戸締り

公式からの注意喚起をみて、震災に関わる話なんだろうなというのは知っていたので少し構えて見たのですが、もちろん見るのが辛い人もいる作品だと思うので、万人におすすめはできないけれど、私は見て良かったなと思いました。震災を扱うと聞いたとき、自分が真っ先に危惧した死者に語らせる表現などがないのも良かった。
個人的なことを書くと、自分は学校向けの媒体で働いているのもあり、2011年から少なくとも5年以上は、常に今学校に通ってる子どもたちは何歳で震災を体験したのかということを軸に特集を考えていました。なので「すずめの戸締り」はまず、あの頃幼かった主人公が今高校生になって生き生きとしている、ということにまずぐっときてしまった。
あと、テレビの番組で、主人公と同世代の女の子が、この映画を見たことで初めて友人に自分の被災体験について話すことができたと話しているのを見て、そういった意味でも意義のある映画だと思います。

1.HIGH&LOW THE WORST X

須嵜亮と天下井公平のことを考えるととても元気になります!!


そんな感じの1年でした。
2023年はもっと映画館に行きたいし、今年の「トップガン」みたいに、実はまだ見てなかった名作みたいなのをもっと見ていきたいなと思います。「ボディガード」も2022年に初めて見ました。

昨年のベスト10はこちら
ichinics.hatenadiary.com