月曜日と雨、「ストーナー」の感想

GW明けにここ3年同時並行でやっていた仕事の締切が2つあり、ずっと「これ間に合うの???」という気持ちで顎が痛んだりしてたんだけど(食いしばり)、なんとかおさまった!と言える感じには仕上がったんじゃないでしょうか!?
まあ締切は明けなので、GW中の作業にかかっているといえばそうなんだけど、まあ連休中はなるべく仕事のことは考えずに過ごそうと思います。

そして野球です。
特に社会人になってからはずっと「月曜日の雨は嫌だ」「月曜はただでさえ憂鬱なんだからせめて天気は良くあってほしい」なんて思っていた。それなのにあっという間に「雨? 降るなら月曜にお願いします」派になってしまった。
なぜなら月曜日は野球がない日であり、月曜日以外に雨が降ると野球がなくなってしまう可能性があるからです。
実際、GW前最後の週は火曜の試合が雨天中止になってしまい、昨日もなかったのに今日もないなんて耐えられない状態になっていた。野球好きな人たちってみんなずっとこんな感じで1週間を過ごしてきたんですか?
おかげさまで水曜からは試合があったのでなんとか連休前を乗り切れた気がします。

好きな選手もいきなりたくさんできたんですけど、「はじめてユニフォームを買う場合どの選手のやつにするか」は一推しを決める作業といっても過言ではないわけで、今そこで悩んでいるのがとても楽しいです。

それにしても、3年前の自分に、いずれ野球選手のファンになると言っても絶対信じなかっただろうな。
なんでも知る前の情報はほんの一面で、解凍するとめちゃくちゃ広大な風景が広がっているんだから面白い。

最近、「ストーナー」という本を読んだ。
ウィリアム・ストーナーという、ヒーロー的ではない、市井の人の人生を描いた物語で、特に大事件が起きるわけではないのに、とても面白かった。日記ではないけれど、でも誰かの日記を長く読み続けている時の感覚に近いかもしれない。
そして、誰一人として同じ人生を生きることはできないということを思う物語でもあった。

それでも晩年の描写については作者の「空想」だろう、だって誰も死は経験できないのだから、と思って読んでいたのだけれど、あとがきを読み、これが訳者の東江一紀さんの遺作であったということを知って背筋が伸びる思いだった。
もちろんそれは物語自体とは別の要素だ。
ただ物語と訳者の人生が交わったことがわかる、すばらしいあとがきだった。