朝は雨が降っていたけれど、球場に着いたころにはすっかり晴れ、投手のキャッチボールはメイングラウンドで行われた。
昨日の宜野座も、この具志川も、阪神のキャンプ地のグラウンドは馴染みのある黒土で、芝も青々と美しい。見れば甲子園整備のプロフェッショナルである阪神園芸さんと思しき方々がそこここで整備をされていて、とても贅沢な環境なのだなと改めて思う。

具志川球場(メイングラウンド)
この日の岩崎投手はルーキーの早川投手とキャッチボールをしていた。
岩崎投手のキャッチボールは、モーションは大きくないのにぐんぐん遠くまで伸びていくので本当に見応えがある。
キャッチボール終わりに、早川投手が岩崎投手に一生懸命なにか質問していたのが印象に残った。

途中で中日のキャンプに来ている友人とも合流し、サブグラウンドを見学したり、ブルペンを見学したりと各々ですごす。
この日の岩崎投手は、藤田捕手と組んでブルペンで80球近くを投げた。
キャンプ序盤ということもあり、力を抜いて投げているのだとは思うのだけど、それでもブレない体幹、足捌きの正確さが印象に残る。
投げたあと、捕手との振り返りの様子なども見ることができて嬉しかった。
途中、離れて行動していた友人が「岩崎さんがこっちにきたよ」と連絡をくれたりして、複数人で見に行ってることのありがたみを痛感した。


ブルペンや個人練習を見ていると「鶴の恩返し」を思い浮かべることがある。人に見られない場所で、自分の形を作っている作業のイメージというか、そういう意味では「彫刻」にも似ているような気がする。
そのような光景をまじまじとみることに、恐れ多い気持ちもあるのだけど、一方で、好きな選手の一挙手一投足を見て、その意味を知りたいという欲もある。図々しいけれど。
この日、個人練習を見ていたとき、自分も、自分の隣にいた方も、練習のじゃまにならないように(かなり距離はあったのだけど、それでも)ちょっと身をかがめながら見ていて、会話をしたわけではないんだけど、きっと似たことを考えていたのかなと思ったりした。
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お昼は昨日行った沖縄そば屋さんの隣のお店でごはん。
わたしはラーメンスープに入ったゆし豆腐…みたいな感じの料理を食べたのだけど、これがかなり美味しくて、食欲ないときとかに気軽に食べられたら嬉しいメニューだな〜と思った。
食事の後、もうしばらく具志川で過ごした後、車に乗せてもらって北谷に向かった。
北谷で中日キャンプの売店をのぞいた後、これから大阪に帰る2人(車に乗せてくれていた友人の同僚とそのお母さん)とはお別れする。
2人のおかげでとても快適で、楽しい2日間だった。また甲子園で会えるのが楽しみ。
その後、去年も行った、海沿いにあるイタリアンで夕食を食べた。
北谷は、なんというかすごく非日常感のある街なので、来るたびちょっと気圧されるけど、お店はたくさんあるし、ホテルのあるエリアから球場も近いしで、キャンプを観に来るにはめちゃくちゃ恵まれた環境だなと思う。
沖縄は、空港を出たとたんに「球春到来」の文字に出迎えられるくらいで、他にもいくつかのチームがキャンプをしているし、キャンプ地をまとめた冊子をあちこちで配ってもいる。
今は、滞在できる時間も短いし、タイガースのキャンプを見るので手一杯だけど、いつかのんびり他のキャンプを回ったりもしてみたい。
というか、それ以前に、せっかく沖縄に来る機会が増えたのでもっといろいろ食べ歩きとかもできる余裕がほしい。まあ、当分はキャンプで手一杯だと思いますが…。
ご飯のあと、喫茶店でお茶もしてからタクシーで宿に帰る。
明日はいよいよ最終日なので、宿についてから部屋でちょっと飲み直して就寝。
あっという間すぎる…!

