生活

実家を出てもう20年近く経つので、一人で暮らすことに慣れすぎていて、今現在の、自分の生活の一部が他者と共有されている感じに、まだ慣れないでいる。
嫌だとかではなく、ふとした折に、これは一体何を根拠にした集まりなんだろう? ということを考えてしまう。
相続関連の諸々で、戸籍などを見る機会が増え、ひとまとまりで管理されていることを目のあたりにすると、それもなんだか居心地が悪い。

この辺りを考えることなく「家族だから」みたいなことは言えないし、むしろ「当たり前」と思ってしまわないために、考えておくべきことのような気がしている。

もちろん、これは家族に対する感情とは全く別の問題だ。


困った時に助け合える関係があるのは良いことだなと思うけれど、誰かが助けてくれるのは当たり前のことではない。
ケアされる側には、必要なケアを受ける権利があるように、ケアする側も守られるべきだ。
そういう意味で母に負担がかかり過ぎていたことへの反省があるし、
今、同居の弟に負担がかかりすぎないよう父にも協力してほしい、という話なんだけど、これを父が理解してるのかどうか。
なんてことを、こちらの提案*1を却下されるたびに思う。
まあ、幸いプロジェクトメンバーが4人いるので、入れ替わり立ち替わりで説得することはできるのだけど。

毎週、実家で昼夜合わせて4〜5品作るようになって、なんだかんだ母に教わった料理がレパートリーにかなり含まれていることに、指摘されて気づく。
良いことといえば、自分が食べられなくなってしまった食材を使った料理ができる(夕食は作るだけで食べないので)のがちょっと楽しいことだろうか。
寂しいのは、今実家の台所が過去イチできれいなこと。こんな簡単に片付くんだなと思った。

母には、どこか台所に手を出して欲しくないというような雰囲気があった。でもその辺の空気を読まず、もっとおせっかいをすべきだったんだろうな。

*1:ショートステイ利用についてとか