「みどりのまきば」2巻/御徒町鳩

みどりのまきば (2) (ウィングス・コミックス)

みどりのまきば (2) (ウィングス・コミックス)

1年以上ぶりの第2巻で完結。とってもよかったです。
「みどりのまきば」は、双子の青葉と若葉、優しいまっちんとお調子者の千尋、引率の先生みたいって言われる小鞠、そして保健室登校をしている萩原さんと、転校生の龍之介。小学生7人の友情物語です。
お話ごとに視点が変わるのですが、この2巻では萩原さんがなぜ保健室登校をしているのか…というお話と、龍之介が少し素直になるまでのお話が中心になっていました。悲しくなりそうな萩原さんのお話が最後までやさしいのもよかったし、素直になれなかった龍之介の意地が溶ける過程がとても丁寧に描かれているのにもぐっときた。
この物語に出てくる人はみんな優しくて、でもそれが都合の良い感じにならず、とても自然に描かれている。友だちができるのって嬉しいよなーっていう気持ちでいっぱいになります。
ただ、とても好きな作品だけに、メンバーそれぞれのお話をぐるりと回ったところで終わってしまったのがとても残念。この皆のお話をもっと読みたかった。巻末の番外編も感慨深くて、でもそこに至るまでのエピソードを、やっぱり漫画で読みたかったーって気持ちになってしまったので、いつか続編がありますように…!

表紙がちょっと見づらい(人が多いからかな…)感じもするんですけど、漫画はとても読みやすい絵柄だと思います。いろんな人におすすめしたい。作者の次回作を楽しみにしています。