完全にタイミングを見失っていたのだけど、少し落ち着いたので今年の沖縄キャンプについても日記を書いておきたい。野球の話というよりは、読んだ本についての話です。
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初日は文鳥を預けてから向かう予定で夕方着だったため、余裕をもって那覇泊にした。
沖縄キャンプ見学も3年目になり、交通にも慣れてきたので気持ちにもかなり余裕がある。
初日の夜は有名な沖縄の定食屋、みかどで「ふーちきなー」を食べた。車麩と、からしなの塩漬け(チキナー)とスパムなどを炒めたもの。とてもおいしかったんだけど、かなり量が多かった。少々時間がかかったけど、気合いで完食した。
翌朝、路線バスで具志川キャンプ場のあるうるま市へ向かった。
那覇では「県庁前」*1に泊まったのだけど、ここを選んだのはバスの選択肢が多いからだった。
宿もまた、球場に近いのはもちろん、県庁前からのアクセスがよいバス停を基準に選んだ。3年目ということもあり、この道ならバスの本数が多い、この道は少ないかも、みたいなことがだんだんとわかってきた気がする。
沖縄を路線バスで移動していると、すぐに覚えるのが「国道58号線」だ。なんと鹿児島から那覇までをつなぐ日本一長い国道とのことで、名前は知らなくても「沖縄の背骨」と呼ばれているのを読んであの道だ、というのがすぐにわかった。
今年、せっかく沖縄に行くのだから現地で沖縄の本を読もうと思って、手に取ったのが、キャンプの直前に発売された豊永浩平『はくしむるち』だった。二人称で書かれた話である、という前情報を見て興味を持ったのもあるし、表紙をみて、うるま市でよく通る道のグラフィティを思い出したのもある。
そうして読み始めてすぐに、国道58号線が登場し、私はあのまっすぐな道路が「国道58号線」という名であることを知った。沖縄戦のあと、米軍が整備した軍道であったこともそこで初めて知り、だから軍用地だった場所を通るのかと今更理解した。
「はくしむるち」は沖縄に生まれ育った若者たちと、80年前の戦場を生きた少年兵たちの物語が交差して描かれる小説だ。
メインの登場人物である、いじめられっ子だった「行生」がグラフィックアートという表現手法を手に入れ、その周辺にいる若者たちも、伝統芸能、暴走族、野球、性暴力など、さまざまな文脈が絡み合う中にいる。
そもそも、私は沖縄の歴史をまるで知らなかった。いい大人なのに、戦争と今を切り離されたもののように感じてしまっていて、でもそれは、58号線の歴史のように、私が今いるこの街と繋がっている(当たり前のことだが)のだと、物語を通してようやく理解できたように思った。
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キャンプ練習はだいたい16時には終わるので、沖縄滞在中の夜は長い。
私は、友人と過ごした日のほかは、バスに乗って地元の若者のあつまるスタバや、思いのほか高齢者の多いエンダーに出かけて本を読んで過ごし、スーパーやタコス屋に寄って食べ物を買って宿に戻り、翌朝のキャンプに備えた。
帰宅してからも『はくしむるち』を読んだときの、そうだったのか、が忘れられず、沖縄関連本を読み継いでいる。
現代の話、少し昔の話、いろんな時代の沖縄の話を読んで、これはあの時みたあれと関係があるかもしれない、などと考えるのが面白い。
友人の勧めでドラマ「フェンス」もみた。これは野木亜紀子三脚本の沖縄を描いたドラマなんだけど、所々に見知った風景が映るのも面白いし、その風景の意味に気づく場面もたくさんあった。以前読んだ『裸足で逃げる』とも通じるところがあった。なにより、たとえば基地問題についても賛成反対という単純に二分化できる話ではないというところを丁寧に描いていて、のちに読んだアメリカの統治下にあった時代の沖縄(アメリカ世)の話を読む際の補助線にもなった。
読んで面白かった本については年末にでもまとめたい。
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そんなわけで、今年は月に1冊くらいは、何らかの形で沖縄に関連する本を読んでみるつもりでいる。来年キャンプに行く際には、キャンプ見学だけではなく、本を読んでいて気になった場所を実際に訪れてみたいな。
沖縄でもう1冊読んで面白かったのが岸政彦・柴崎友香「大阪」だ。
これはつまり、タイガースを応援するようになり、いわゆる阪神エリアに興味を持つようになったことから(あと柴崎友香さんの本は大体読むようにしているから)手に取ったんだけど、つまり今自分が興味を持っているのは、縁のできた土地についての理解を深めることなんだろう。
キャンプの話をしてるんだか本の話をしてるんだかというわかりづらい文章だと思いますが、とにかく言いたいことを書けるのが日記のよいところです。
ちなみにキャンプでは、ものすごく幸運なことに岩崎投手にサインをいただくことができた。
なので、キャンプ帰宅後に骨にヒビが入ってもエアコンが故障しても、今年を「ついていない」という気にはなれない。とにかく一生の思い出になるキャンプでした。
*1:ゆいレールの「県庁前駅」














