田中一村展を見に行った。
本当は国立科学博物館で開催されている「鳥」展を見ようと思って上野に向かったのだけど、通りがかりのポスターでこちらの展示が12月1日までだと知り、じゃあ今日はこちらを見ようと思い立った。
田中一村のことはよく知らなかった。奄美の人であることと、有名な絵(「不喰芋と蘇鉄」)を見たことがあったくらいだ。
なので、生前はなかなか評価されなかったこと、奄美時代は晩年であることなど色々と新しく知ることばかりの展示だった。
個人的に、何より興味深かったのが鳥を描いた作品が多かったこと。
羽の繊細さや仕草など、これは鳥を身近に観察したことがある人なのだろうなと思いながら見進めていくと、じっさいの羽を貼り付けてあるスケッチブックや、ご家族と思しき女性が複数の鳥(たぶん鳩っぽかったけれど、うずらかもしれない)を抱いている写真なども出てきて納得をした。
展示を見た後、みはしで栗あんみつを、吉池で魚を買って帰宅。
吉池にはそそられる惣菜がたくさん売っており、近くに住んでいたら全種制覇するのにな、などと思いながら帰った。
父の友人
11月実家のそばにあるリハビリセンターに転院をした父のお見舞いに行った。
集合してまず病院に行くも、面会可能時間がまだだったので、取り急ぎ母と弟と妹と甥っ子と近場のデニーズで食事をして待つことにする。
1歳1か月の甥っ子は、妹と私の間に置いた子ども用の椅子に座った。年頃的にじっと座っているわけがないのだけど、甥っ子が時折小さな頭をコテンと肩に寄せてきたりするのがかわいくて仕方ない。皆で大急ぎで食べ、そのごゆっくりと甥っ子の食事(離乳食)を皆で見守る会となった。
その後、再び病院に行き、甥っ子は中に入れないとのことなので(マスクができる年齢以上という区切りだった)母と甥っ子は散歩に、私と妹と弟の3人でお見舞いに向かった。
カフェテリアのような雰囲気の共有スペースで、車椅子に乗った父と、4人でテーブルを囲む。
前日に、母から「父は(入院先で)友人ができたらしい」と聞いていたので、その話がでるかなと楽しみにしていたのだけど、話し始めてすぐに「友達ができました。2人」とピースサインをしており、楽しく過ごしていることがわかり嬉しく思った。
休みの日に会うような「父の友人」を私は1人しか知らなかった。父が携帯電話を持ったのも昨年のことで(それも弟が買って渡した)、そんな父が、人との交流を楽しんでいるということがなんだかとても嬉しかった。
父は働いている頃から、昼夜が逆転した生活をしており(フレックスなだけで夜勤とかではない)定年退職後も、午前5時頃に寝て13時頃に起きる…という大学生のような生活をしていた。
そういうこともまあ、体にはよくないわけで、入院中に生活習慣も整うといいねえというような話をする。あとはしっかり歩けるように、リハビリを頑張ってほしいところ。
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ところで、デニーズで席が空くのを待っていたとき、先日、上の弟と父の見舞いに行った際、弟がうとうとしてたんだよね、という話をしたら、私とは別日に上の弟と一緒に見舞いに行った下の弟も、「おれのときも寝てたよ」と言ってて大笑いしてしまった。
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