2016-01-01から1年間の記事一覧

 2016年に見た映画ベスト10!

今年は「今年ベスト!」って言いたくなる映画が本当にたくさんある年でした。昨年もそんなこと言ってた気がするけど、今年は特に、上半期から、今年ベスト!って叫びたくなる作品が多かった。→ちなみに上半期のベスト10はこんな感じだった好きな順に、ちはや…

 「いまさら翼といわれても」/米澤穂信

6年5か月ぶりの〈古典部〉シリーズ新作。 そもそも私はアニメ「氷菓」がきっかけで米澤穂信さんの作品に興味を持ち、アニメを見終わってから氷菓の原作である〈古典部〉シリーズと、同じく高校生が主人公の〈小市民〉シリーズを読んで夢中になったので、つま…

 面倒日記

思えば引越しをするときも、ちょっといい(私にしては)自転車を買うときも、私は周囲の友だちにしつこいくらい「引越しがしたい」「自転車が欲しい」といい続けていた。 何か慣れないことをしようとするときは、そんな風に「宣言」して引っ込む場所をなくし…

この世界の片隅に

監督:片渕須直 原作も素晴らしかったけれど、その印象をこれ以上ないほど丁寧にアニメという表現で再現してみせてくれた、これもまた素晴らしい映画でした。 こわい場面もたくさんあったけれど、映画を見終わった瞬間、私の中に残っていたのは「生活をしよ…

生活

自分は自分の人生のある側面について鈍感なのかもしれないと思うことがある。 働いて、食べて、眠る。それ以外はほとんど楽しいと好きを優先して動いていて、毎日まあまあ、幸せだと思う。もうちょっとこうなったらいいな、こうできるようにしたいなと思うこ…

 永い言い訳

小説家の男が、妻の死をきっかけにある父子と出会うお話。 先日会った友人に、絶対見た方がいいよ、と背中を押されて見に行ってきた。 夜にご飯の約束が入っている日の昼間に油断した気持ちで見に行ったのだけど、開始早々、気持ちの隙間のような部分にサッ…

 概念と物理のバッティングセンター

もう何年も前から「バッティングセンター」に憧れていた。 野球漫画でよく見る、バットがボールの芯を捉える瞬間。ボールがぐにゃりと曲がり、時には回転をしながらバットに弾き返されホームランとなって場外へ消えていく。 時折その瞬間を思い描いては、も…

全員主役映画/「HiGH&LOW」と「スーサイド・スクワッド」

物語よりも、キャラクターが残る「キャラ先行型映画」というのが最近の流行なのかなと漠然と思うことがあり、それを特に強く感じたのが「スーサイド・スクワッド」を見たときに「HiGH&LOW」みたいだなと思った瞬間だった。 どちらも映画の冒頭にキャラクター…

BABYMETAL@東京ドーム20160919

3連休に友人と旅行に行ってきました。 その旅行もとても楽しかったんだけどそれはまた改めて書くとして、その旅行中に「19日(東京に帰る日)の夜のBABYMETALのライブのチケットが1枚余っていて」ときいて、思わず「誰も見つからなかったら行きたい!」と言…

君の名は。

新海誠監督の作品を初めて見たのはデビュー作の「ほしのこえ」で、確か先に制作にまつわるインタビューを見てからだったので、これを1人で作れるのかということに驚きながら見たという印象の方が強い。個人的にはその後、佐原ミズさんによって漫画化されたも…

推しの卒業とミュージカル「王家の紋章」

私の推しメンである宮澤佐江ちゃんが舞台「王家の紋章」に出演するというニュースを知ったのは2015年7月14日のことでした。 今や48グループの恒例行事となった第7回選抜総選挙が行われた約ひと月後のことです。 第7回の総選挙前に、佐江ちゃんは自身のTwitte…

13年ぶりのRADIOHEAD

RADIOHEADが13年ぶりにSUMMER SONICに来る、という話を聞いて、行こうと思ったものの、ぐずぐずとチケットをとらないでいた。 13年前にサマソニで見て以降も、たぶんフジロック以外の来日には1公演ずつではあるけど行っていて、でもだんだんと、自分とRADIOH…

夢中になると頭の中がそれ一色、になりやすいのは子どもの頃からの癖のようなもので、日記をはじめとした文章を書くのが好きなのも、そのガス抜きのような意味合いが強い。なので仕事以外で書くものについては自分にしかわからなような書き方をしがちなこと…

旅行

まだ大学生の頃、二度目の個人旅行でタイを回って、すっかり感化されてしまった私は、帰国してからもしばらく興奮状態で、当時付き合っていた彼に海外旅行の素晴らしさについて語ったりしていた。 今になって思うと、すでに社会人として働いていた彼には、ま…

「シングストリート 未来へのうた」

「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督最新作「シング・ストリート」を、閉館間近のシネクイントで見ました。 音楽をテーマにした作品を撮り続けている監督ですが、今回の「シング・ストリート」は監督の半自伝的な作品とのこと。 これが本当にすばらし…

2016年の空想科学映画「シン・ゴジラ」

最高でした。 こんなゴジラ映画が見たかったんだよーと思うゴジラ映画だったし、こんな庵野監督作品が見たかったよ!と思う庵野映画だった。 庵野監督が樋口真嗣監督と組んでゴジラの新作映画を撮る、という話を知ったのは昨年の4月1日のことで、日付からい…

クロスバイクを買って半月経ちました日記

今月の頭に、クロスバイクを買いました。 今まで家庭用シティサイクルにしか載ったことがないので、初めての、何ていうんですかね、スポーツっぽい自転車です。でも基本は普段使い用。きっかけはまあいろいろあるけど、最も大きいのは「弱虫ペダル」ですね。…

「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読みました

読んでみると、レズ風俗、という部分よりも「さびしすぎて」の方に重心があって、とにかくさびしい、って気持ちがあったり、親との関係に悩んだり、自分で自分を大切にするやり方がよくわからない…という気持ちを抱いたことのある人にはぜひ読んでみて欲しい…

クリーピー 偽りの隣人

監督:黒沢清友人の評がラジオで読まれたと知り、それが聞きたくて急いで見に行きました。予備知識は入れない方がいいよ、と言われたので何も見ずに(予告も見たことなかった)行ったのですが、これがとても面白かった。 ネタバレ、というか、元ネタになって…

くつした

定期的に考えているのに、特に誰に言うわけでもなく、もしかしたら墓場まで持っていきそうな話、という事柄は誰にでもあると思う。秘密とかではなくて、あまりにもとるにたらなくて、声に出す前にまあいいか、と思うような話。 例えば、私は今日、水色の靴下…

「FAKE」

森達也監督の新作、『FAKE』を見ました。 なんとドキュメンタリー映画を撮るのは「A2」以来15年ぶりとのこと。 書籍はコンスタントに出ている印象だったので、映画がそんなに久しぶりとは思わなかった。 たしか「世界が完全に思考停止する前に」*1の後書きに…

「VR ZONE Project I Can」に行ってきました

近頃、PSVRの発売だったりVRを利用した入学式*1だったり、VRの話題を耳にすることがぐっと増えたように思います。VR、ときいて、私がぱっと思いつくのは漫画「ルサンチマン」の冒頭、モテない主人公が、体感美少女ゲームを購入するというシーン。その後、仮…

 5月の風景

先月は月初めから、あちこちで警視庁、と書かれたベストを着た人を見かけた。多くは体格の良い男性で、道角に立ち止まって辺りを見ていることもあれば、人の流れに乗って、街を歩いていることもあった。 ある日、図書館に本を返しにいった帰り、緩やかな坂道…

最近みた映画3本

感想書いてないのが溜まってきたのでまとめて3本。■レヴェナント: 蘇えりし者 友だち3人で見てきました。 熊に襲われて半死の状況になってからよみがえるお話。 熊に襲われるシーンはわりと冒頭にあるのですが、映画を見ているときは、熊怖い、死んじゃう、…

渋谷らくごに行ってきました(4月に)

噂を見聞きして気になっていた「渋谷らくご」に、ついに行ってきました!興味はありつつ、今までほとんど《落語》を聞いたことはなくて、ましてや生でみたことは一度もなかった。 でも最近ずっと文章のリズムということがすごく気になっていて、1人語りのプ…

 カメラロール

雨の日、水たまりを踏まないよう、下を向いて歩いていたら道ばたにすみれが咲いているのを見つけた。すみれが自然に(植えられたものではなく)咲いているのなんて初めて見たかもしれない。そう思い、瞬間的に写真を撮ろうかなと思うが、傘を持っていて手が…

 リップヴァンウィンクルの花嫁

監督:岩井俊二岩井俊二作品を見るようになったのは高校時代のことで、その後、映像系の学校に進学したのもその影響があったような気がする、というくらいにはとても好きだった。 とはいえ長らく見返していなかったし、いまあの世界観に触れることで自分がど…

 ちはやふる 上の句

「ちはやふる」は漫画も毎巻買っていて、アニメも見ている大好きな作品なのですが、実写映画については当初、見るつもりはありませんでした。 これまで、好きな作品の実写化であればわりと積極的に見てきましたし、漫画の実写化にも好きな作品はたくさんあり…

ほうじ茶、その後

先日、毎朝銘柄の異なるほうじ茶(ホット)を交互に買っているという日記を書いたのだけど、いざ書いてみると何だか不毛なことをしている気がして、でもあったかいほうじ茶は飲みたい、という訳でついに水筒的なものを買った。水筒というか魔法瓶というかタ…

 マジカル・ガール

「日本の魔法少女アニメの主人公に憧れる少女が出てくるスペイン映画」という前情報だけで見に行ったので、前半は「あれ?そういう話?」ってなることの連続で、よい意味で裏切られる結果となりました。 内容は極力頭に入れずに見たほうが絶対に面白い映画だ…