2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年に見た映画ベスト10!

先日、定期的に映画を見る会をしている友人2人と毎年恒例の「今年のベスト映画」を発表しあう会をやりました。私が自信満々で「これは3人ともかぶるでしょう!」なんて思っていた映画が全く被らなかったり、私以外の2人が被っている映画を見ていなくて悔…

怖い話

例えばふと気が緩んだ瞬間に、普段はしないようなミスをする。けれど疲れているし、眠たいし、これはきっと些細なことだから、と目を逸らしているうちにいつの間にか、それは火種となって延焼を続けている。自分の預かり知らぬところで。先日読んだ「静かに…

タイムマシン

「匂いには記憶がひも付きやすい」と聞いたことがあるけれど、音楽もまた、そのような記憶再生機であると思う。 数年前、PCの故障でそれまでに取り込んでいた音楽データが取り出せなくなって以降、iPhoneで音楽を聞くにはもっぱらAppleMusicを使っている。使…

We Will Rock You

「長い年月のあいだ、わしはずっと部屋の窓をあけはなち、世界に求愛していたんだ」 『スローターハウス5』 日曜日、「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行った。 Queenの事は、メンバーの名前と有名な曲と、グレイテストヒッツが英国史上最も売れたアルバム…

「若おかみは小学生!」

ラジオ番組*1で高坂希太郎監督作品だと知って気になっていたものの、正直、ポスタービジュアルを見た段階では圧倒的に「小学生向け」という印象でした。 けれど、目に入る評判はとてもよかったし、何より高坂監督*2だし…!というわけで、思い切って見に行っ…

かさぶた

ここの所、少しだけ悩んでいることがある。 それはついかさぶたを剥がしてしまうのに似ている。ふとした拍子に黒歴史を引っ張りだして、悲鳴をあげてみたりするのにも似ている。 なんて書きながら飛び出てきた私の黒歴史その1は、小学2年生のとき「バレンタ…

台風の日曜日

日曜日の朝、推し*1のファンクラブイベントがあるため台風情報を気にしつつ、まだ晴れていたので、折りたたみ傘を持って家を出る。 イベントの開始を待つ参加者の間で「えっ」と声があがり、ざわめきが広がっていく。twitterを開き、それはおそらく「JRが8時…

「PRODUCE 48」がとても面白かった話

推しが卒業して以降、48Gのことはあまり積極的に追っていませんでしたが、アイドルという存在はやはり好きで、「アイドルマスターKR」というドラマ*1にはまったり、生まれて初めてジャニーズのライブを見に行ったり……と、アイドルについて考えることは多く、…

8月に見た映画

先日、友人が「映画の感想はTwitterより先にfilmarksに書いてるよ」と言っていて、えっそうだったの!? となって遅ればせながらfilmarksを導入してみました。 友人の感想がまとめて読めたりするのは嬉しい。 ただ、スマホで長い文章を書くのが苦手なので、…

カラスウリの花

仕事を終えて外に出た瞬間、冬がくる匂いがした。 同時になにか思い出す光景があって、それが消えてしまわないようゆっくりと歩きながら、じっと目をこらす。あれは地元の、毎年夏祭りをやる神社の方面へいく細い道で、紫と墨色が混ざったような空の色を眺め…

「気がする」はなし

おばけとか、占いとか、それに類する話題が嫌いなわけではないけれど、自分にとって「根拠があるかどうか」というのはかなり大事な判断基準になっている。 なのに、私は「願掛け」も好きなのだ。例えば高校3年生のとき、大学合格の「願掛け」にポテトチップ…

原付免許を取った日記

きっかけはたぶん3つあって、一つはイベントごとに参加する際、「顔写真付き身分証明書」の提示を求められ、もしなければこれとあれを……という少々めんどくさいやりとりが発生する機会が多いこと。もう一つはクロスバイクを買って以降、ママチャリのときに…

7月に見た映画

もう8月も半ばということはわかっているんですけども7月に見た映画の振り返りです。★★★★ とてもよかった ★★★ 好き ★★ うんうん ★ うーん 「ブリグズビー・ベア」★★★★ とっても良かったです。 生まれてすぐに誘拐され、そのまま隔離状態で両親(誘拐犯)の作…

 クィア・アイを見た日記

以前おすすめしてもらってから気になっていた『クィア・アイ』を見始めたたところ、まんまとはまってしまい、10日くらいでシーズン1,2全部みてしまいました。めちゃくちゃ面白かった…。 『クィア・アイ』は、依頼人に推薦された「ターゲット」を変身させる、…

6月に見た映画

まさかの梅雨明けで6月が終了し、クーラーをつけずには眠れない日が続いています。 このペースで行くと10月くらいに冬が来るのでは!?とか思いましたが、ツイッターのログを検索したら一昨年は梅雨明けが遅かったらしいので、まあこういう年もある、という…

光の館に泊まった日記

この数年、GWを過ぎた頃に10人前後で1泊旅行に行くのが恒例になっている。 会うたび「来年はどこに行こうかね」と話すのももはや口癖の域なのですが、今年、2018年についてはなんと昨年末から行き先が決まっていたのでした。なぜなら友人が新潟にある「光の…

5月に見た映画

昨年は見た映画のメモをとり忘れていたので、年末に1年のまとめを書く際に思い出せなくてにちょっと困りました。 なので今年はメモを取っています。個々の感想を書くこともあるけど、せっかくなので今後は月いちでまとめてみたりしよう…とかなんとか思って…

車窓の風景

中学生の頃から大人になった今に至るまで、平日はほぼ毎朝、満員電車に乗っている。 学生時代は小田急線や京王線、そして今は総武線や中央線を使っていて、どちらも通勤時間帯ともなれば、満員であることに変わりはない。 乗車中は携帯電話を見ていたりもす…

うってつけの日

小学校の、確か4年とか5年とかの頃、よく友だちと「何歳まで生きたいか」という話をしていた。学校というのは折に触れて将来について考えさせられる場所だし、そういう時「いつ頃死ぬつもりで考えればいいんだろう」と想像するのはそれなりに自然なことだと…

GWの思い出(抜粋)

1 弟の誕生日とちょっと早い母の日をかねた食事会をした。大人たちの食事中ずっと眠っていた甥っ子は、皆がデザートを食べるタイミングで起き出し、子ども用パスタ一皿とバイキングのケーキを4つ平らげた。ミニサイズとはいえパスタ一皿とケーキ4つだ。まさ…

君の名前で僕を呼んで

監督:ルカ・グァダニーノ80年代の北イタリアの避暑地を舞台に描かれる、17歳の主人公「エリオ」の恋の物語。 見ている間ずっと、エリオの視線が描き出す波紋が肌に伝わってくるみたいでとても気持ちが良かった。まるで一人称の小説を映像で読んでいるかのよ…

長い春

四季のある国に生まれ育ったくせに、私は長らく春と秋を同じジャンルに入れ続けていた。両者の違いは、これから暑くなるか寒くなるか程度であると、そう思い込むことで秋物のコートを「春コート」として着用し続けていたのだ。 けれど実際のところ、色も素材…

ちはやふる 結び

一昨年公開された「上の句」「下の句」がとてもよかったので完結作であるところの「結び」も楽しみにしていました。なかなかタイミングが合わずに見にいくのが随分遅くなってしまったけれど、本当に見に行けてよかったし、改めて映画「ちはやふる」は、原作…

日記

火曜日の朝、陸上自衛隊のイラク日報が話題になっていた。朝から通勤電車で、twitterで流れてきた日誌を読みふける。誰かがピックアップしたものばかり読んだせいというのもあるが、戦地における「日常」が極めて個人的な視線を通して綴られているというギャ…

捨てるの苦手人間がメルカリを使ってみた日記

なんとなく周囲の人は皆使っているような気がするメルカリ、自分はといえば、数年前に探し物があって登録をしたものの、目当てのものは他で見つけることができたので使ったことがないまま放置、という状態でした。時折届く「保存した検索条件にマッチする新…

3月の記憶

毎年思うことではあるけれど1月は長いのに、2月というのは一瞬だ。単純に日数が少ないということだけではなくて、きっと正月気分が抜けきった頃にやってくる現実が2月ということなのかもしれない。そこから年度末の3月、町中に新しい人があふれる4月を経て…

「髑髏城の七人 Season月 下弦の月」にはまった3か月の思い出

私が下弦の月に転がり落ちたのは2017年12月2日の昼公演、初めての「髑髏城の七人」どころか、初めての劇団☆新感線舞台でした。 ジューダスプリースト「Heavy Duty/Defenders of the Faith」が発車ベルのような音で途切れ、座席がまわりはじめて体にgがかかっ…

スリー・ビルボード

「スリービルボード」を見たのは夜行バスに乗る直前だった。 仕事を終えた金曜日の夜、20時頃から映画を見て、23時のバスに乗る。そんな日に見るのにうってつけの映画だったような気がする。 物語は、ミズーリ州のある田舎町を舞台に描かれる。娘を殺された…

「髑髏城の七人 Season月 上弦の月」感想まとめ

ついに2月がきてしまいました。 2月は初志貫徹で下弦に捧げると決めたため(&有休が足りなくなりそうなため…)、多分上弦にはもう行くことができません…。なので下弦の自分内最終回を見る前に、私が見た限りの上弦の感想をまとめておきたいと思います。(っ…

「勝手にふるえてろ」/アンモナイトを抱えて沈む

監督:大九明子 《内容に触れています》なんとなく、好きな映画だろうなと思って見に行って、やっぱり好きだったわって笑いながら見てて、でもちょっと背中がざわざわして、 主人公、ヨシカが「あぁぁぁ」ってなる場面でびゃって涙が出て以降、しゃくりあげ…