土曜日はすごくあつかったから、ベッドにだしてあるのタオルケットだけで、寒いなあ、って思いながら、片足突っ込んだままの夢の中はたのしい気持ちだった。寝起きに携帯いじりながら、遠ざかるその夢の気分を反すうしてみる。あれはいつのことでもない。いいゆめ、って全部過去の記憶から引っ張り出してくるものだと思っていたけど、ほんとうはそうじゃないのかもしれない。
時間はまっすぐな線上にあるのではなくて、シャーレの中で分裂する細胞のようなものなのかもしれない。だとしたら、なんて考えてたら、また眠ってしまって、なにかあたらしくて懐かしいものの、夢をみた。ほんの5分。