火曜日に休みをとり、役所で用事を済ませたあと、今度こそ「鳥」展をみるべく国立科学博物館へ向かった。
鳥の進化過程と分類について、数多くの標本とともに解説展示している企画。
鳥に特に興味を持つようになったのは、文鳥と暮らし初めてからだ。
もちろん、飼うと決めるくらいなのでもともと好きではあったのだけど、飼ってみると予想以上に表現が豊かで種の異なる自分とも、ある程度は意思の疎通ができる生き物なのだということがわかる。
相手をより理解するためにも「鳥類」全体をもうちょっと知りたいなあと思っていたので、楽しみにしていた展示だった。
充実の展示で見切れないところもあったけど、分類ごとの展示やゲノム解析で新たに判明した進化系統の仮説など、存分に堪能できた。
日々生きている鳥と暮らしていることと、大量の標本に囲まれること、そのギャップにもしかしたら抵抗を感じるんじゃないかとも思ったけれど、そんなこともなかった。というか、研究をしていく上での剥製標本の重要性みたいなことも改めて感じた展示だった。
会場は動画以外は撮影自由だったんだけど、おそらくバードウォッチングが趣味の方がたくさんきていて大きなカメラで標本を撮影しまくっていたのも面白かった(平日に見に行ったので混んでなかったので撮影してた人がじゃまになるとかはなかったです)。実際、こんなたくさんの鳥を撮影できる機会なんてないもんね。
鳥展の様子
鳥展の前に、天ぷら屋さんで天丼を食べた。
平日ということもあり、店内には70代くらいの、それぞれ1人で来ているお客さんが3人いるだけだった。
3人はそれぞれにこの店の常連らしく、それぞれが店主と「なじみの客」っぽい会話をしていた。仕出し弁当を出すにあたっての金額設定の話や、上野の街並みの話、近所のバスの運行情報についてや、店主の師匠についてとか。
今暮らしている町は比較的新しい町なので、こういう風景にであったのは久しぶりで新鮮に感じた。
2000円の天丼を食べるわたしと、4500円の天ぷら定食(天ぷらはひとつずつ出てくる)を食べる3人の空間は、12時が近づくにつれ観光客に埋もれていった。
常連の1人にならい、わたしも「天かす」を一袋貰って店を後にした。
前にアリ・アスターが不忍池で写真撮ってたのが不穏で良かったのを思い出して撮った写真。