神代植物園と深大寺に行った

ゴールデンウィークだし、どこか連休っぽいとこ行きたいなー、と思って近場だけど観光地っぽい深大寺へ行ってきました。
深大寺は小学生のときの夏休みの自由研究をやった(たしか十二支の石碑たどって地図とか作ったような)なじみ深い場所なのですが、その隣にある植物園の方に来たのは、たぶん子どもの頃以来。

まずはバスで植物園へ。
入ってすぐのぼたん園では牡丹と芍薬が満開だった。牡丹といえば、と武田百合子さんの『遊覧日記』に収録されている上野東照宮のぼたん苑のお話を思い出し、帰ったら読みかえそうなんて思いながら歩く。
白い花の前で足を止め、連れと「ティッシュで作る花みたいだね」なんて話をしていると、後ろから来た人も同じ花を指して「ティッシュみたい…」と言っているのが聞こえて面白かった。ティッシュ、というか、たぶん小学校の頃の飾りつけの定番であるあの紙の花をイメージするのだろう。
たっぷりとした大きな花の中を覗き込むと、両足に花粉をたっぷりとつけた蜂を見つけた。その蜂が動くたびに、花粉が花弁にまでこぼれている。その様子を撮ろうとカメラを構えたところで、蜂はいなくなってしまった。
P5020714no2
P5020719no2
P5020723no2
花弁の多い花、少ない花、分厚い花、薄い花、どれが好きかなんて話をしつつ、ぼたんはかなりいいよね! と曖昧に結論して広場へでる。
目当てにしていたバラはまだはじまっていなくて、その代わりバラ園の周りでは藤が咲きそろっていた。藤の匂いは、おばあちゃんちの箪笥みたいだ。
道の奥に売店を見つけ、ソフトクリームを買って食べたりもした。暑さのせいもあって売店は大混雑だったけれど、レジの人とソフトクリームつくる係の人が、まさしく適材適所って感じでばりばり働いていてとてもすてきだった。
藤棚の下にあるベンチでも、芝生の広場でも、そこにいる人みんなが、のんびりした顔をしていて気持ちがいい。
P5020753no2
植物園といえば温室もいいよね、でも熱帯植物ってなんかこう、大雑把じゃない…? って連れが言いだして、そしたらどれも面白く見えてきてまいった。最後のベゴニア室なんかもうおもしろにしか思えなくて、なんでこんな太い茎に花がひとつなの…! とか言いながら大笑いしてたけど今となっては何がそんなに可笑しかったのかわからない。
P5020752no2
多肉植物の即売もやっていて、このあと用事がなければ買いたかったけど、持ち歩くのが不安だったので断念。ウーみたいな白くてふさふさしたサボテンとか、ムーミン谷のおさびし山みたいなサボテンとか、たくさんあって、楽しかった。
植物園の後は深大寺へ行って蕎麦を食べた。おいしい上に山盛りで、あとで出店も見ようと思ってたんだけど、すっかり満腹になってしまう。
何年か前に深大寺でひいたおみくじがひどい結果だったのを思い出して、最後におみくじを引いてみたら、またしても凶がでて笑った。内容もまた容赦なくて、要約すると「月蝕の月のごとく光がない」らしい。連れは吉でそれなりのことが書いてあったので、私の深大寺運がないのだと思うことにしておく。

それにしても、神代植物園から深大寺のコースは、近いし見るとこたくさんあるしそれほど混んでもいないしで、とてもよかった。バラが咲いた頃に、また来ようと思った。