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 幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい/黒谷知也

読んだ comic

幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)

幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)

IKKIの新人賞「単行本書き下ろし部門」受賞作とのこと。twitterのTLでおすすめされているのを読んで買いました。初めて知った作家さんだったのですがこれがとてもよかった。
表紙がとてもシンプルなので、表紙を見ただけでは買わなかったような気がするのですが、いざ開いてみるととても好みの絵柄で、自分の第一印象もあてにならないものだなと思います。
掌編〜短編を中心とした作品集で、まるである街のドキュメンタリーのような、ごく普通の人々の、ある1日が切り取られたお話が多いです。
特に、見えない猫の話をする女の子と、その母親とその姉が、車で祖母(姉妹にとっては母親)のお見舞いに行く話がとてもよかった。

「嫌だなあ。思い出を思い出したことが思い出になっていくんだな。」/p75

という台詞は、わたしもよく思いことだったのでどきっとした。
そのほかも短編も、自分もこの人たちの暮らしているそばにいるような気持ちになれる、とても好きな短編集でした。

ただ、1編1編の後に暗転のような黒いページをはさんでいる話とはさんでない話があって、特に1ページ目にタイトルがきていないお話とかはお話の切れ目がわかりづらかったので全部黒はさんでほしかったなーと思いました。ページ数以外の意図があったのなら知りたい。