残暑/鬼頭莫宏

鬼頭莫宏短編集 残暑 (IKKI COMICS)
鬼頭莫宏さんの短編集。「なるたる」で毎号2話掲載とかしてたので、すごく多作な人というイメージがあったのだけど、冒頭に収録されているデビュー作が1987年というので驚いた。しかも少年サンデー。てっきりアフタヌーン出身だと思ってた。
読んだことのある短編も多かったけれど、「なるたる」と連載中の「ぼくらの」のイメージが強くて、鬼頭莫宏さんといえば、現代SF、というイメージだった私には、こうやって短編をまとめて読んだことで別の側面も知ることができたような気もして、とても新鮮だった。すごく上手くなってるんだなというのが一冊でわかる。
なので、私は最終話である第7話「ポチの場所」が1番好きだったのだけど、この作品以外はすべて、根底に「男の子が見た、女の子の不思議さ」みたいなものが描かれた作品だったように思う。少女の神秘性とか、あやうい感じとか、つかみどころがないところとか。「ポチの場所」だけは対象が女の子ではないけれど、全体的に、男の子が持っている理想とか繊細さみたいなものが、まっすぐに出ている作品だったと思う。男の子だったことがないのでわからないけども。
語弊があるかもしれませんが、こういう青い部分を経て、それを捨てることなく、今、例えば「ぼくらの」で描いているような人の醜いところまでを描くようになったと言うのはファンにとっては嬉しいことだなと思った。

 夏関係

湖池屋

スッパム−チョがパッケージ変えて2種類でた。波形カットで夏ポテト意識かな、と思う。

ソルト&ビネガー
こっちは今までのスッパムーチョよりちょっと酸っぱくない感じ。けど食べ過ぎるとお腹にきそうな危機感はある。
サワークリームオニオン
おいしい。これはオーチップスででてたのと同じ感じだけど、前より美味しい気がする、あんまり酸っぱくないので、酸っぱいの苦手な人でも大丈夫かなと思う。

東鳩

愛しのベビータ
世界でもっとも辛くないハバネロスナックって設定がよくわからないけど、東鳩ハバネロにかけてる感じは伝わってきます。ほんと辛くなくて、濃いコンソメ味って感じ。個人的にはベビネロくらいのが好みだ。

 自己啓発って、どうも好きじゃないようだ

今日、友人の仕事の付き合いで、講演会のようなものに参加して来た。結構人気のある人みたいで満員御礼だったのだけど、こう、私がひねくれものなのか、まったく馴染めなくて参った。
テーマを簡単にまとめると、「対人能力」として「自分の考えを相手に伝える」ための話。それは確かに就職活動なんかでは役にたつスキルかもしれない。
でも、私はどっちかっていうと、相手の言おうとしているとこを引き出したりする能力のほうが大事なんじゃないのかなぁと思った。たとえばその人は「イエス。ノーでしか答えられないようなつまらない質問ではなく、頭の良い人は、自分自身に対して、たくさんの(イエスノーだけで答えるものではない)疑問を持っている」と言っていたのだけど、イエス、ノーで答えられないような質問しか出来ないなら、じゃあなんでイエス(またはノーか)って質問をしてあげれば良いんじゃないの? かなぁ?
それから議題は、そうやって自分に対して質問をすることで自分の本音をみつけて、なりたい自分になって、やりたいことを実現する、というような話になっていったのだけど、その、でかい夢をぶちあげなくちゃいけない、というような空気に違和感を感じてしまった。しかもそれを客同士で話せっていう展開。びびった。
いや、夢があるのはいい。でもそういうのって見つけろと言われて見つけるもんでもないし、ましてや人に伝えなきゃいけないことでもないんじゃないの? でかい夢はないけど、毎日楽しいよ、というんでいいと思うのに。と思って、そういうこと言ったらさっぱり伝わらなかった。私はだめみたい。
というかそもそもその人の著作を読んだこともないのに、付き合いで行く私が悪いんだけどね。

正面からまともに自分を見れねえよ、ボロだもん
暮らしを変えるより暮らしを変えるより夢をかえたいわ
やりたいことが多すぎて何にもやりたくなくなっちまった
やりたくないことが多すぎてなんにもやりたくなくなくなっちまった
会いたい人が多すぎて誰にも会えなくなっちまった
考えることが多すぎてどうでもよくなっちまった
Theピーズ「シニタイヤツハシネ〜born to die〜」

帰りにまたピーズ聞いてた。こういう気分になる日もある。毎日いろんなこと考えてるんだから、自分の夢なんてそんな簡単に話せない。