どうにかなる、というきぼう

志村貴子さんの「どうにかなる日々」2巻を読んだら、いてもたってもいられない気分になった。これこれ、こういう話が読みたかったんだずっと、って、ほっとする。うれしくなって、今日は1巻を読み直した。
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「どうにかなる日々」は、1話完結の読み切りシリーズ。エロティクスFに掲載されたものが中心ですが、1巻にはそうでないのも収録されています。違和感はない。1巻から2巻にかけて、ゆっくりと絵柄が変化してくのも面白いし、それと同時に、変化しない、穏やかさや性への好奇心や感情のすくい方が、とても好きだなと思う。
前に1巻を読んだ時には、エロティクスFの雰囲気も今とは違ったことから、なんかアンバランスな印象があったのだけど、2巻を読んでから振り返ると、やはりぐっとくるところがある。
でも中には、第3話(1巻)と第7話(2巻)のようにひとつづきになっているお話もあるので、読むのなら順をおって、が良いと思います。

そしてこの短編集には、同性のカップルが数組でてくるのだけど、中でも第9話にでてきたこの台詞にぐっときた。

そしたらあたし
あの子のことギュッと抱きしめてやるんだわ
頭もなでるわ

守る側とか守られる側とかでなくて、やさしくしたい、やさしくさせてほしい、と思うときの感じと、でももう傷付くの嫌なんですよ面倒なんですよいいところで終わらせて下さいよ、っていうあきらめとが、ほんと絶妙なバランスで描かれていて、ちょっと「犬猫」みたいだなと思う。
続く10話、11話、12話の、終わり方がぜんぶすばらしくてたまらない。
「どうにかなる」ならいいなと思う。そしてそれは、気付いたらなってるものなんだと思う。
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 どうにかなる日々

最近ミスドにはまっている。ドーナツプラントのもクリスピー・クリーム・ドーナツのもおいしいけど、ミスドの新しいハニーディップもおいしい。あれを食べるために、帰り道にはミスドで読書が最近の楽しみ。おーおおっきみとだけドーナッツ。というわけで今日も行って、「どうにかなる日々」の2巻を買って読んだ。1巻読んだのはずいぶん前なんだけど、2巻があるの気付いてなくって、で、今、私が読みたかったのはこういう話だったんだって、うれしさのあまり涙腺がゆるみそうになる。1巻も読み直す。あした。それから「空中スキップ」も読んでいる。こちらもすばらしい。すでに大好きな本になってる。

芸能人とかテレビにうつる人の発言に、カチンときたりむかついたり、頭にきたりしても、相手があまりにも遠いせいか、自分の感情が理不尽なものに思えたりするし、実際すぐに忘れる。テレビにうつる人は公に向かってパフォーマンスをしているのであって、ほんとは違うかもしれないし、実際がどうかとか、考えるのも不毛な気がする。けど、政治家は違うだろう。そもそも自分(達)の代表として選ぶ、というのが前提なのだから、って考えると、個人レベルの反感も、なかなか手放せないわけですよ。やっぱ、ある程度の信頼のようなものは必要で、でもそれをどうやって見分けるのか。選挙公報を見て、途方に暮れる。政治も遠い(私にとって)。