「P.S. アイラブユー」/谷川史子

谷川史子さんの新刊が出ていたので買いました。新刊が出るたびに改めて、自分が子どもの頃から、コンスタントに作品を発表し続け、絵柄もブレない谷川さんはすごいなーと思う。

P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)

P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)

「P.S. アイラブユー」は翻訳家の一二三子と、図書館で出会った少年とのお話が2篇と、「Room201」という連作が3篇収録されています。
いろんな世代の人のお話なのに、不思議と統一感があるのは谷川史子節ならではという印象です。やさしい。ただ、この本は恋愛ものといえるお話は少なめなので、ちょっと雰囲気は違うかもしれません。
特に印象に残ったのは最終話、夫と娘が留守の日に、ふとした思いつきから、かつて恋人と暮らした家を見に行ってみる、というお話。なんの具合かわからないけど、180ページがツボに入ってしまって参った。その前のページの入り方もいい。
いつだって、そのときが全部だなーと思うけど、そうできたってことは幸せだったのかもしれない。なんて感傷的になるのは、秋だからか連休明けだからかよくわからないけども、読んでよかったなーと思いました。最近の作品の中でも特に好きな1冊です。

 セカイカメラと弟

家族内で唯一 docomo を使っている弟が、サブ機に iphone を買うというので地元の駅で落ち合ってソフトバンクショップに行った。というのは単に、家族割の主回線が私なので私が手続きした方が早いってだけのことなのだけど、そう言われて翌日に出て行く私はけっこう優しい姉なのではないかと思ったりした。(言われなかったので自分でほめておきます。)
手続き後、駅前のコーヒー屋で家から別途頼まれていた書類を書きながら、弟にいくつかアプリを勧めてみる。とりあえず連絡帳が空だというのでBumpという(合コンなどで活躍するともっぱらの噂であるところの)(いやよくしりませんけど)連絡先交換アプリを入れさせて交換したり、今日ツイッター上で見かけて気になっていた「セカイカメラ*1という、カメラの画面越しに見える風景にいろいろ文字情報がでるっていうアプリも入れてもらって、なるほどこれは「電脳コイル」や「東のエデン」みたいだなーという話をしたりする。あと、「ツイッターはどのアプリ使ってるの?」ときかれ、Ecofon を見せてみたりするも、お互いのidについてはきかないとか、まあそんな感じ。

で、じゃ、まーまたねといって別れ、久しぶりに地元の駅ビルで買い物をして帰ったのだけど、ちょうど電車に乗った頃、家の周りをセカイカメラで見たスクリーンショットが送られてきて、ちょっと嬉しくなった。
自分じゃないとできないことなんてほとんどない、っていう話をこないだしていて、まーそんなの当たり前だしとっくだと思っていたのになんかひっかかるところがあったりもして、もちろんそんな話を弟とすることなんてないのだけど、たぶん、なんだか少しは役にたったような感じが嬉しかったんだと思う。
なんて、こんなこと思うのも秋だからなのか連休明けだからなのか、よくわからないけどまあ、明日が金曜日で良かったって話ですたぶん。