北海道旅行その2/余市

北海道旅行2日めは、1日めの夜に八百屋さんで「折れちゃったから」っておまけでもらったトウモロコシで朝ごはん。生でも食べられるらしいピュアホワイトという品種で、すっきりあまくてとてもおいしかった。腹ごしらえ後、まずは余市へ。

札幌から小樽へ向かう電車の窓から海が見えてテンションがあがる。
小樽での乗り換えに30分くらい時間が余ってしまったんだけど、ちょうどホームに蒸気機関車がきたので、写真とってたりしたらあっという間だった。群がる人の中には、なぜか写真よりもスケッチをしてる人が多かったのが面白かったです。もしかしたら、そういうクラブの方々だったのかもしれません。

小樽駅の端っこにある裕次郎パネル。
余市に向かった目的は、ニッカウイスキーの工場見学! 工場は余市の駅を出てすぐのところにありました。遠目で見るとお城みたい。


蒸留釜にしめ縄飾りがついていてかっこいい。
ウイスキーの製造過程についての見学も面白かったはずなんだけど、一通り見学が終わると創業者の竹鶴政孝さんと、彼がウイスキー作りの勉強に行ったスコットランドで知り合い結婚したリタさんのお話しか頭に残っていませんでした。というくらい見学コースの後半は2人の物語ばかりなのだけど、敷地内にある二人が暮らした家に飾られているリタさんの写真がほんとかわいくってね…。竹鶴さんもすごくいい顔してて、それはきっとすてきな夫婦だったんだろうなって思ってしまいました。展示のラストに見れる映像では、2人の動いている様子が少しだけ見れるんだけど、この映像もとてもすてきだったのでおすすめです。2人のお話はニッカウヰスキーのサイトでも少し読めます*1
鮮やかな緑の中に、レンガ作りの建物がならぶ敷地内はまるで古い外国の町並みのようなのですが、リタさんは「余市スコットランドに似ている」と話していたとのことで、きっとスコットランドもいいところなんだろうな、と思ったりしました。それから、展示されている日記などを見ると「竹鶴」の字体は竹鶴政孝さんの字なのかな?と思ったりもした。

見学ルートの最後にはお待ちかねの試飲コーナーがあって、3種類を飲むことができました。最初に飲んだ「鶴」は口に含むとふわーっていい香りが鼻に抜けていって、ウイスキーはふだん飲まないんだけど、ウイスキーにはまる人がいるのがちょっとわかるなっておいしさだった。あと、アップルワインっていうのがとっても美味しかったので、空港で買って帰ろうと思ったんだけど…なんと空港には売っていなくて買えませんでした。残念。

その後、小樽に戻って小樽観光。次回へ続きます…!

 最近読んだ漫画

溜まってしまったので感想メモ。

「千年万年りんごの子」1巻/田中相

田中相さんについては、前作が出た際にも書いたのですが(http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20110714/p1コミティアで見たときからすごく絵の好きな人だなと思っています。今回は初めて読む長編。
りんご農家に婿入りした主人公「雪之丞」と、りんごを愛するその妻「朝日」が、村に伝わる伝説に巻き込まれることになるお話。生き生きとした朝日がとてもかわいくって、丁寧に描かれる生活の様子も見ていてとても楽しいです。
五十嵐大介さんの「リトル・フォレスト」や梨木香歩さんの小説など、植物のたくさんでてくるお話が好きな人には特におすすめしたい。1巻の終わりがはらはらするところで終わっているので、2巻が待ち遠しいです。

千年万年りんごの子(1) (KCx)

千年万年りんごの子(1) (KCx)

「きみの家族」/サメマチオ

あるカップルが家族になるまでの連作短編集。お互いの家族とのやりとりがすごく自然に描かれていて、気持ちの良い漫画でした。
まずなんといっても主人公カップルのキャラクターがよくて、その二人がここまで育った家族もそれぞれなるほどと思うところがあったりして、「家族」ものとしてとても読み応えがある。おすすめです。

きみの家族 (芳文社コミックス)

きみの家族 (芳文社コミックス)

「ナカさんのながれ」

だいぶ前に読んだ、ラーメン屋さんのナカさんと恋人の常連客のおはなし。オノナツメさんが長期連載作の合間にこういった、中年以上のBLものを出す感じは、クラプトンがたまにカントリーアルバム出すみたいなものなのかなとか思う(違う)。ともかくオノナツメさんの好きな世界という感じの単行本でした。それにしてもテンポが良いとことか、改めてうまいなーって思う。
ラーメン食べるときは黒ウーロン茶も飲まないとね…!

ナカさんのながれ (EDGE COMIX)

ナカさんのながれ (EDGE COMIX)

「ちょっと不思議な小宇宙」/小田扉

小田扉さんのともおじゃない短編を読むのが久しぶりだったせいか、「そっと好かれる」や「マル被警察24時」を初めて読んだときのことを思い出しました。

ちょっと不思議な小宇宙 (アクションコミックス)

ちょっと不思議な小宇宙 (アクションコミックス)