Led Zeppelinがすきなんだ

その楽器が弾けなくても、聴いてるだけで「すーげぇー」と興奮せずにいられないプレイっていうのはあって、それは単にテクニックだけの問題ではないんだと思う。Led Zeppelinを聴いてると、よくそんなことを思ったりする。というか聴き終えてからかな。聴いている最中はなんというかもう、血湧き肉踊るというか、そんな気分にさせてくれるツェッペリン。最初の1音を聴いただけでぞくっとする曲のなんと多いことか。久々に聴いて改めて思った。かっこいいー。
私は18歳くらいの頃に60年代後半〜70年代の音楽にはまった時期があって、ソフトロックからプログレまで、今思うとすごく勤勉にレコード買いあさったりとかしてたんですけど、そんな時期に初めてツェッペリン聴いて、あんまりかっこ良くて、音楽って聴くだけで楽しいんだなとか当たり前のことを思ったりしたんでした。思えばZEPを切欠に現代にまで繋がるものを見いだせた気もする *1Led Zeppelinが特別なのは、やっぱり全員のテクニック&テンションのすごさっていうのもあるんだろうけど、私にとってはとにかくJimmy Pageのリフのセンスの良さ。様々な音楽のおいしいところを持ってくるというアプローチの仕方も多いけれど、それはひとえにペイジの耳の良さなんじゃないかと思ったりする。
あと、John Bonhamのドラム。私はドラムが大好きで、バンドを聴いてると主にドラムに耳がいってしまいがちなんですが(自分でもやってたからというのもあるけど)ボーナムさんのドラムはほんとかっこ良い。
それで、今日ちょっとライブ映像を見ていて思ったのですが、彼らのプレイの何にそんなに興奮するのかっていうと、身体と楽器と音との一体感なんじゃないかと思う。私は残念ながら生ZEPを見たことはないのですが、音を聴いてるだけでも、自分の、思い描いた通りの音を見せてるような感じが、ZEPにはある、と思う。
Led Zeppelinが属すジャンルってたぶんハードロックなんじゃないかと思うけど、音を聴けば1つのジャンルに収まる様な音じゃないってのはしみじみ思うので、ほんと音楽のジャンル(のなかのジャンル)ってあんまり意味ないなって気がする。
惜しいのは録音状態があんまり良くないように思えることかな(特に初期)。ベストの中では「ベスト・オブ・レッド・ツェッペリン ?リマスターズ」は大好きな「D'yer Mak'er」が入っていて嬉しいんだけど、リマスターなのにあんまり音が良くなっていなかった気がする(持ってないので確認できないのですが)。どちらかというと、こっちのベストのが音が良いんじゃないかという気がします。

エンハンストCDで映像も見れるのでお勧めです。もしこれからツェッペリン聴こうかなと思ってる方ならば、まずベスト聴いて、気に入った曲の入ってるアルバムから聴いてみたりすると素敵だと思います。
ちなみに私にとって思い入れのある曲をちょっと挙げると「HOUSES OF THE HOLY」「D'yer Mak'er」「Dancing Days」「Trampled Underfoot」「IMMIGRANT SNONG」など…とちょっとアルバムに偏りがありますが、ぱっと思い付くのはこのあたり。夏に向けて、自分用ZEPベストを作ろうかなと思う。

*1:他にもジミヘンやWHOやストーンズスティービー・ワンダーやWARやCANやソフトマシーンや、そういう切欠になったアーティストを挙げたらきりがないんだけど、中でもツェッペリンの衝撃はすごかった。