Time Being/Ron Sexsmith

これはすばらしいアルバムだ。時代を問わず、いろんな人の傍で毎日を過ごし、聴く人の気持ちに寄り添ってくれる音楽だと思う。籠るでもなく、解放するでもなく主張するっていうのでもない、「歌いかける」という感触の音楽を作るひとというのは実は少なくなっているのかもしれない。雨でも晴れでも朝でも夜でも、しっくりくる足下のしっかりした音と、はかないようでいて、ぶれない、甘く、優しく、心強い声。

Time Being

Time Being

「Time Being」は、カナダのシンガー・ソングライターロン・セクスミスのメジャー7作目となるアルバム。プロデュースを担当したのは、初期の3作品を手掛けたMitchell Froom。きわめてシンプルな楽曲、演奏にのせた、ロンさんの歌声が映える素敵な作品になっている。スティーブ・アールがプロデュースの四作目「Blue boy」が今までのベストだったのだけど、(「Thumbelina Farewell」が最高に好き/でもこれ確か珍しくロンさんの作曲じゃないかったような/後で調べる)塗りかえられたかもしれないです。
そして、久々に、読書の友にしたいアルバムだなと思った。

来日公演も決まっているそうなので、これはぜひ行きたい。10月5日に Shibuya DUOにて。イープラスの7/21からの抽選に申し込むかな。