The Outsider/DJ Shadow

Outsider

Outsider

DJ Shadow待望の3rd。今回は「メジャー・レーベルらしい作品」を目指したらしいんですが、それを目指してしまうところが、この人の誠実さなのかしらと思う。
すでにあちこちで言われているように、今回のアルバムは、大御所ラッパーやKasabianのSergio&Christopherなどのヴォーカリストをゲストに迎えてることもあって、シャドウらしい「インストHip Hop」ではない。1st「Endtroducing..」の衝撃が忘れられない自分としては、あの特徴的なドラム使いや味のあるシャドウらしいサンプリングよりも、ラップやヴォーカルが全面に押し出されたこのアルバムは少し物足りない。でも、なんどか聴いてると、DJ Shadowならではの気の利いたドラムも控えめながらに健在
なのがわかるし、これはこれでバラエティに富んだ、聞いていて楽しいアルバムだと思う。で、その辺がUNKLEと比較されてんのかなとかも思いました。
#9「Artifact (Instrumental)」の高速ドラムなんて一曲取り出してみると高速メタルのようだし、実際その辺りからイメージがかわってくる。
個人的に驚いたのが、Chris Jamesをヴォーカルに迎えている「Erase You」「You Made It」。「Statelessの」って紹介されてたけど、StatelessってAndreas Saagの? Stateless聴いたことないのでその辺不明ですが、ともかく、この人がトム・ヨークに声がそっくりで。「Erase You」がRadioheadっぽい曲、「You Made It」はどっちかというとColdplayっぽい曲。特に前者はタイトルからして、トムを意識してるようにしか思えない。