雁須磨子さんの1999年くらいから2001年くらいまでの、わりとエロっぽい短編を集めた作品集。
「あこぎなたましい」を読んで、雁さんのBLは、いいなあと思う。この恋愛一歩手前のどきどきする感じとか空回りとかの描き方がほんとうまくて、冒頭の「食えない寿司」の話からして、絶妙すぎる。やっぱり(物語として読む)恋愛ものの醍醐味は、手が届きそうで届かない、ってとこだよな。なぜって、そういう状態が一番、物語を必要としているからだと思う…!
あと「ぎゅんぎゅんのこころ」(←すごいタイトル…)にでてくる男の子の、相手おこらせといて、どう思われてんだろーて想像して、いきなり「おれのことあんまきらわないでよね〜〜!」ってすがりつく、この独特の間も大好きです。
- 作者: 雁須磨子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2001/07
- メディア: コミック
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