夏の終わりの花火

金曜日までは半袖きて、それでもあつい、なんて思っていたのに、一気に冷え込んだ土曜日。調布の花火大会にいってきました。花火大会なんて、ここ数年ゲームの中でしか行ってなかったから(それ行ったっていわないけど…)ほんと楽しみにしてた。
小雨降る中、それでもやるってお知らせ聞いて、よかったって向う途中の京王線は、同じく花火を見にいくのだろう人たちでいっぱいで、雨だけど、みんなちょっとづつ顔がほころんでいた。長袖だけど、寒いけど、今日まではまだ夏の気分て顔して、電車をおりる。
会場に向かう途中で寄ったコンビニでは、宴会用品がばっちり展開されていて、スナック菓子とかも祭り開け(納品された段ボールの腹に窓あけてある)で並んでて、楽しい。「来月は花火大会だからさー」て、これら発注したんだよな、店長が。そんで雑誌棚取っ払って、並べたんだよなって。そういうの考えるだけで、楽しい。それに、道路沿いのあちこちで宴会してる人がいたりするの見ると、自分もお祭りにきたんだな、なんて思ってうきうきする。ビールもってこーい!と叫びたいのを堪えて歩く。

渋滞の先、やっと花火会場に入ると、急に視界が開けて、川があった。
川原に座り込んでビール飲みつつ、市長さんの挨拶が流れる中、土手の上にならぶ屋台とか眺めてたら、カウントダウンがはじまる。すーっとまっすぐ火がのびて、あがった花火の大きいこと。空白の空見ながら、思い描いてるよりずっと大きくて、歓声が上がる。やっぱ花火は大きいのがいい。傘差しながら河原に、土手に人が鈴なりになって、空見てるって、すごく不思議だけど、小雨なんて気にならないくらい、花火って大きいのね、とか思う。
途中、屋台に食べ物買いにいったとき、土手の上で見てる人たちの空見上げた顔が、花火に照らされるの見て、なんだかちょっとうれしくなってしまった。それで、そういえば屋根の上で傘さしながら花火見てる木村伊兵衛さんの写真、あれ好きだったなということを思い出す。あの写真は後ろ姿だったけど、あそこにうつってた人たちも、きっと同じような顔してたんだろう。

花火のあとは、一緒にいったひとのおうちにお邪魔して、飲みました。飲むとザルな記憶がさらにザルになってしまう私は、何をしゃべったかあんまり覚えてないのだけど、後からちらほら思い出すことで、ちょっと笑ったりしてる。それから、そのお邪魔した部屋がとてもきれいでね…。ものが溢れた自分の部屋思い出してものすごく反省したり。
要するに、とても楽しかったです。これでようやく夏にさよならできるような気がする。こんにちは秋といいたいとこだけど、寒すぎてまるで冬みたいだ。