- 作者: 雁須磨子
- 出版社/メーカー: 松文館
- 発売日: 2005/08/22
- メディア: コミック
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この本に収録されている短編は、「誰にも言えない(マル秘)禁断の恋」とか、そういう企画雑誌(?)に掲載されてた短編たちなので、それぞれテーマがあるんだろうなって思うのだけど(掲載誌一覧あるけどどれがどれかわからない)、「連続恋愛劇場」ていうタイトルでしっくりまとまってる。
で、やっぱり印象にのこるのは、そのタイトル作品含む、美鈴まりと小仏元店長のお話だ。女子高校生まりが、元バイト先の店長である小仏さん(34歳)を訪ねてきて、告白して、でー? っていうお話。小仏さんの「どうせ」ってためらう感じも、まりの気持ちに忠実なとこも、どっちも、身に覚えがあるなぁと思いながら読んだ。タイトル作の、そういうところがいや、でも、そういうとこがすきって葛藤して腑に落ちる場面が、地団駄ふみたくなるくらい好きです。同じシリーズの「都合のいい女」も「振り幅」もいい。ふと、指先の動く瞬間のような衝動を、描くのがとてもうまい漫画家さんだと思います。