「BAKUMAN。」1巻/原作:大場つぐみ 漫画:小畑健

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

読んだ。面白かった!
タッグものって大好きだ…! と思いながら一気によみました。原作者と漫画家のコンビっていうとこなど、日本橋ヨヲコさんの「G戦場ヘブンズドア」と設定は近いんだけど、雰囲気はぜんぜん違う。
とはいえ、「BAKUMAN。」はまだ1巻、主人公たちの決意が固まったばかりなので、これからどういう漫画になっていくのかはわかりません。それでも俄然期待が高まってしまうのは、ジャンプで大ヒット作を描いた二人が、今のジャンプを目標に据えて漫画家を目指す主人公たちを描いているってところだと思う。
漫画家自身が今の漫画をどう思っているかがわかるし、その上で出してくる答えが何なのか、って、描くのすごく難しそうだけど、ここまでお膳立てしてどう描いていくのか気になります。

実は、私は今まで漠然とだけど、原作者つきの漫画ってあんまり好きじゃないなーと思っていました。それは、原作者の関わる部分がどのくらいなのか、その作品によってかなり異なっているにもかかわらず、明らかにされないことにもやもやしていたからでもあります。『MASTERキートン』とか。
でもこの「BAKUMAN。」で1話ごとに掲載されている大場さんのネームから小畑さんのネーム、完成への流れを見ていると、ああこの二人が組んで書いてるってすごいことなんだなーと思う。わくわくする。
7話で2人が「絵はいいけどおれの話がな」「話はいいけどおれの絵がな」って言い合う場面とか、ああこの人たち毎回お互いをすげーって思いながら漫画描いてるんだろうなって感じがして、それってすごく楽しいだろうなと思った。
そんなふうに、どうしても作者の2人と登場人物を重ねてしまう作品ではありますが、ネームを載せてるってことは、そう読まれるのも意図してるんだろうな。
ともかく、続きがとても楽しみです。