「日記」

「この本はずっと手元に置いておく」と思った本の場合、好きなページにはどんどん折り目をつけていくのが習慣なのだけど*1はてなブックマークも以前はそんなイメージで使っていた。でも最近は、すごく好きな文章だなーと思っても、ブックマークするのをためらうことが増えたような気がする。
自分が読み返すためのブックマークとして使うのなら、とくにためらう必要はないんだろうけど、はてなのブクマは、登録することで「誰かに紹介してる」ような気分になるところがあって、というかそもそもそういうツールなんだろうなということにやっと気がついた(遅い)ので、そこにその人の個人的なこと、読んでいてそう感じることが書かれている場合は特に、迷うことが多くなった。なんていうか、公園にラジカセもってってみんなでききたい音楽とは別に、ヘッドフォンで聞きたい音楽もある感じ。それから、ブクマを何かの基準にしたくないなーとも思う。
もちろん、すごくいい! と思って、ブクマして、その後にブクマがのびてたりすると嬉しくなったりもするし、私がプライベートモードにせず公開でブックマークを使ってる理由のひとつはそうやって紹介したい欲みたいなものもある。
でも、相手がそれをどう思うかわからないよねー…というところがためらうところで、それならやめておけばいいだけなんだけど、
わたしは、ブクマやコメントやスターやトラバ、とかで反応をもらえることは嬉しい。嬉しいからこそ、自分も反応を返したくなるし、そんなとき、やっぱりブクマは手軽で使いやすい。
ただ、以前、私のすごく好きだった日記が、ブクマをきっかけにいなくなってしまったこともあったりして、そのハードルの低さがちょっとこわいなと思うこともある。あの人はブックマークが集まることをどう思っていたのかな、とかいまもたまに考える。
いったりきたりだ。

そんな風に、私がブクマするかどうか迷ったりするのは、「ブログ」っていうより、「日記」っていう言葉を使いたくなるところが多いように思う。続いてく中に、人がいる感じがする文章や日記が好きで、他愛ない出来事も、書き方によってこんなに面白くなったりぐっときたりするんだなーって思うことがたくさんある(もちろん「日記」以外にも好きな文章はたくさんあるんだけど)。そして、そんな日記をもっと読みたいし、わたしも書けたらいいなと思う。
でも、それを続けたいって気持ちを持ち続けるのは、今みたいに反応するツールがたくさんあるからこそ、けっこう難しくなってるのかなーっていうのを、いくつかの日記がなくなったりするのを見るうちに感じるようになっていて、
って、どうやってもうまくまとまる気がしないんだけど、だからこそ、続いていることは大切にしたいし、それにはどうしたらいいのかなーとか、考えたりしています。もうちょっとまとまったらまた書くかも。

参考

もっと、食パンのようなブログを!
ヨーグルトさんのこのエントリにもなるほどなーと思いました。
自分はずっと、気軽にどんどん書きたいなーという気持ちと、面白い日記たくさん読んで、私ももっと面白いの書けたらいいのに…って思う気持ちをいったりきたりしている気がします。迷いっぱなし。

*1:基本的には文庫でしかやらないけど、たまにハードカーバーでもやる → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20060313/p1