- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: コミック
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「オリジナルの成しえなかったことを成すため」に生まれたとされるクローンばかりの学園で、クローンであることを逸脱して音楽の勉強をしたい、と願うマリ・キュリーが主人公の口利きで学園を去るところから物語がはじまります。
しかしその直後、大統領選に出馬しようとしていたクローンのケネディが暗殺されたことで、クローンたちには「オリジナルの運命にはさからえないのではないか」という不安が広がっていく。
そして生徒たちの間に広がる「ドリー様」というお守りと、クローン暗殺を企てる勢力の正体、さらに、そもそもこの学園は何の目的で作られたのか…という謎が深まっていくちょうど面白いところで2巻が終わっていて、続きがとても楽しみです。
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この作品で、特に魅力的に感じたのは、偉人たちのクローンである生徒の描写が、上手い具合に歴史の授業でならったイメージを裏切っているところでした。背景にある「イメージ」や「歴史」を生かすことで、読者に想像させる部分がぐっと広がる。キャラクター人気がでそうな漫画だなと思います。
物語については、今はまだ伏線を張っている段階なんだと思う。まだどっちにも転がれる気がしますが、ぜひ突っ走ってどんどん面白くなって欲しいなと思います
あとなんとなくだけど恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」の雰囲気を思い出しました。
- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: コミック
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