両方見るとより楽しい! 舞台「キンキーブーツ」と「ル・ポールのドラァグ・レース」

舞台「キンキーブーツ 」を見てきました*1
見てる間中ずっと楽しくて幸せで、そんな気持ちが目から溢れてしまうくらい、最高の最高に楽しかったです。
2016年版(一回だけ見に行けました)ももちろん素晴らしかったのだけど、今回はさらにキャストの魅力がパワーアップしていたように感じます。
本当に目が足りなくて、ずっと見ていたかった…。

初演の頃はまだドラァグクィーンがどのような存在なのかほとんど知らずにいたのですが、今回は「ル・ポールのドラァグ・レース」(ドラァグ・クィーンのリアリティ番組)にはまっている最中と言うこともあり、なるほど!と思うところも多かった。
そんなわけで、浅い知識ではありますが、せっかくなので、私が感じた「キンキーブーツ 」と「ル・ポールのドラァグ・レース」両方見ると楽しいと思うポイントを中心に、感想を書いておこうと思います。

〈キンキーブーツあらすじ〉

イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平)。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。
工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。
従業員のひとり、ローレン(ソニン)に倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキーブーツ”をつくる決意をする。
チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが…!
ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」公式サイト

ドラァグレースについては、こちらに書きました。
ichinics.hatenadiary.com

ローラとエンジェルスについて

再演とはいえ初めて見るお客さんだって多いはずなのに、ステージにローラが現れたとたんに割れんばかりの拍手喝采になるのがすごかった。それによって、演出が途切れるわけではなく、その喝采がまるで「ローラ」を待っていたクラブのお客さんのもののように感じられて劇場の密度ぎゅっと濃くなる。これはやっぱり、三浦春馬さん演じるローラの迫力によるものだと思います。
ドラァグレースではドラァグスーパースターの条件として「charisma uniqueness nerve and talent」が掲げられていますが、ローラはその全てを兼ね備えているな~と思いました。

ドラァグレースはアメリカの番組なので、キンキーブーツの舞台となるイギリスのドラァグクィーン事情や日本のドラァグ文化とは異なる部分もあるかと思いますが*2、ローラとエンジェルスの関係については、先輩格のローラを中心としたドラァグファミリーに近いものなのかな?と思いました。
そう思って見ていると、ローラが一番細くて高いヒールを履いてるのも、このチームのドラァグマザーであり女王だから、って感じがしてかっこいいです。(もちろんそれで歌もダンスも決めてくる三浦春馬さんがすごい)

ドラァグクィーンとデザイン

「キンキーブーツ 」の1幕、チャーリーがローラをデザイナーにスカウトする場面で、「スパンコールとグルーガンでデザインしろって?」みたいに返す場面は、ドラァグレースにもよく出てくるやりとりです。
ドラァグクィーンは「着飾る」存在だし、だからこそドラァグレースでも衣装作りは重要な課題として位置付けられています。でももちろん全部のクィーンがミシンを使えるわけではなく…。
そこで登場するのが「グルーガン」。DIYなどでもよく使われる、接着剤を熱する道具で、溶かした接着剤が固まることで強力な接着ができる…というもの。ドラァグレースでは、なんとこれだけでゴージャスなクチュールドレスを作ったクィーンもいました。


season6に出演したベン・デラ・クリームのこのドレスがグルーガンで作られたもの…!

そして「スパンコール」…! ドラァグレースでは「sequin(シークィン)」という呼ばれ方をしていることが多い気がしますが、スパンコールでグリッターなドレス、というのがランウェイテーマになるくらい、ドラァグでスパンコールは大事な素材です。
そして彼女たちがキラキラを愛しているのを見るたび、それをまとうことが夢を生きることに重なって見えてグッとくるのです。
だからこそ、チャーリーが何度も靴の作り直しを命じる場面、ついにヒールがキラキラしたのを見た瞬間、めちゃくちゃ綺麗で感極まってしまいました…。

ドラァグクィーンと家族

劇中、1回だけローラが周囲に合わせるために「ローラ」を封じて現れる場面があります。ローラの「向かうところ敵なし」のパワーから一転して、自分の「らしさ」を封じた状態がいかに心細く居心地の悪いことなのかを見せる。それによって、彼にとってローラがどれほど大事なものなのかがよくわかる重要な場面です。
その後、チャーリーとローラがお互いについて打ち明けあい、共通点を見出すのですが、そこで歌われるのが「not my father's son」という曲。2人とも、父親の理想の息子になれなかったと考えていて、それが後悔であったり心に負った傷だったりする。

ドラァグレースでも、クィーンたちがこんなふうにお互いについて打ち明けあう場面がそこここに見られます。そして、ローラと近い体験をしているクィーンが本当に多いことにも驚かされます。
それでも、知る人が増えていけば、受け入れることが当たり前な社会へと変わっていくという期待はある。「キンキーブーツ 」も「ドラァグレース」もそのための1歩になっている作品なのだと思います。

ドラァグクィーンとランウェイ

靴のデザインをする物語なので、ラストシーンがランウェイなことに何の疑問も持っていなかったのですが、RPDRを見ていると、ドラァグクィーンの文化にとって「ランウェイ」はとても重要なものなのだとわかります。
RPDRは、80年代ハーレムのゲイカルチャーから生まれた、ダンスやファッションで競いあう「ボール・ルーム」というイベントを元にしているそうですが、
ローラがデザインの実力を発揮するのも、ラスト、ランウェイを盛り上げて見せるのも、おそらく彼らがそのような文化の中に生きてきたからなんだなと思いました。

ちなみにドラァグレースでは、ヒールが低いと必ず審査員に「ずいぶん弱気ね?」などとツッコミが入ります。でもローラのヒールはル・ポールだって褒める高さだったと思います。あのピンヒールであれだけ踊るのは本気ですごい…。クィーンの中には「もちろん靴の中は血まみれよ」とか「踊っても脱げないように靴の中にテープ貼って固定するの」なんて人もいます。それでもヒールを履くのは、それが最高にかっこよくなるために必要だからなんですよね…。

ドラァグクィーンとは?

初めてキンキーブーツを見た頃は、ゲイカルチャーの中から生まれたものであるということは知っていても、彼らが何を求めて異性装をするのか、正直なところよくわかっていませんでした。
けれどドラァグレースを見ているうちに、それは単なる「異性装」ではなく(中にはトランス女性もXジェンダーもいるし)、自己表現であり、自由になるための第一歩なのだと感じるようになりました。
ドラァグをやる理由はもちろん人それぞれだけど、ドラァグキャラクターは自分のペルソナだと語るクィーンは、少なくともRPDRの中では、特に多い気がします。
そうやって自分の理想を具現化して生まれるのがクィーンなので、皆自分が最高に美しいと誇っているのが見ていてとても気持ちが良い。
現実に立ち向かうために、スパンコールで自分を飾ってハイヒールで歩きだす。
自分を鼓舞する人格として、その人そのものと地続きに「クィーン」が生み出されるというのは、「キンキーブーツ 」のローラのあり方と共通しているのではないでしょうか。

キンキーブーツを好きな人にぜひドラァグレースをみてほしい!

いろんな人のドラァグレース感想が読みたい!という私の下心なのは最初に白状しておきますが、このダンスパフォーマンスはキンキーにおけるローラとエンジェルスたちのパフォーマンスにちょっと近いとこあると思うのでぜひ見てほしいです。

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ちなみにこれはドラァグレースS7の最終回(優勝者の発表)前のパフォーマンスなので、S7のハイライトのリミックスが音源になっていたりしますが、彼らもそれぞれドラァグレースに出場しています(アリッサ=S5、シャンジェラ =S2とS3、ラガンジャ=S6)。

最初に出てくるアリッサ・エドワーズ(私の推しです)と、そのショーを手伝ったりしているドラァグドーター(というよりシスターかもしれない)のシャンジェラとラガンジャ3人のパフォーマンスです。
この関係性もローラとエンジェルスにちょっと近いところがあるなと思ったのと、ピンヒールでランウェイを使って踊りまくるかっこ良さが近いのではと思いました。それから、2分くらいのとこで出るスプリット(立ったまま開脚して床に落ちるドラァグクィーン定番の決め技)はキンキーのエンジェルスもやっていましたね!

ドラァグレース本編はランウェイが中心ですが、ダンスや演技、歌のチャレンジもありますし、その準備をする作業部屋でのクィーンたちのやりとりを見るのも楽しいです。

最後に

ドラァグ周りのことばかり書いてしまいましたが、もちろんローラとチャーリーを取り巻く人々も皆素敵。特に好きなのはソニンちゃん演じるローレンが恋に落ちちゃう場面。あんなのもう好きになるしかないし、それでいてニコラを悪役にしないのもこの舞台の好きなバランスです。
それからドンとローラの対決シーンの演出もめちゃくちゃかっこいい。クィーンの足でリング作るのもお尻にゴングがついてるのも最高にキュートだし、ローラが何をしたのか、エンジェルスがちゃんと把握して動いてるのもよかった…。
ほんと出てるキャラクター皆好きになってしまう舞台だと思います。

自分を受け入れ、相手を受け入れる。そうすることで自分と世界をもっと好きになれる。そんなポジティブなメッセージがまっすぐに伝わってくるのが「キンキーブーツ 」の大好きなところです。

*1:2019.4.20昼公演

*2:ドラァグレースは現在UK版が制作中?とのことです

四角いピザ

彼女と仲良くなったのは高校2年の時だった。出席番号で隣の席になって、合唱の練習中(私たちが通っていた高校では毎年クラス対抗の”合唱コンクール”が行われていた)、楽譜で口元を隠しながら遊びに行く約束をしたのを覚えている。
彼女の家はイタリアンレストランを営んでいて、私は彼女の家で生まれて初めて、ドミノピザではないピザを食べた。ポテトチップスをはじめとした「パリパリとした食感」の食べ物が好きな私にとって、そこで食べたクリスピーなピザは衝撃的なおいしさだった。作ってくれたシェフこと彼女のお父さんに「こんなおいしいピザを食べたのは生まれてはじめてだ」と伝え、その後もおじさんのピザをたべるたびに初めて食べたとき自分がどんなに感動したかという話をした。
おじさんは私のことをよく覚えてくれていて、彼女が呼ぶように私のことをあだ名で呼んだ。お店の食器を買いに行くのに連れて行ってくれたこともあるし、毎年クリスマスが近づく頃に“メニューの相談”と称してあれこれ試食させてくれもした。
進路は別だったが、大学生になってからも彼女の家にはよく遊びに行ったし、主に閉店後の「店内」で毎週のように話をしていた。今思うと何をそんなに話す事があったのだろうと思うが、お互いにあった出来事の大半を共有していた時期があったのは確かだ。業務用のコーヒーマシンをドリンクバーがわりに延々と居座る私たちを、おじさんは常に歓迎してくれた。


彼女が結婚して電車で2時間ほどかかる場所へ引っ越しをしたのは10年ほど前のことになる。
当時、2時間というのは大した距離ではないように思っていたし、実家に戻ってくればいつでも会えるような気がしていたのだけれど、
実際は連絡の途絶える時期が続き、年に数回、誕生日やお正月に「元気?」「相変わらずだよ」という程度のやりとりをするくらいになって、そのうちに彼女の実家のレストランも後を継ぐ人がいないという理由で閉店してしまった。


先日の朝、彼女からのメールで目が覚めた。
そこには、おじさんが亡くなったことと、彼女が今は実家に帰ってきていることが簡潔にかかれていて、こんなときだけ急に連絡をしてごめんねと結ばれていた。それは全くごめんねをいう必要なんてないことだ。けれど、そのくらい私たちの間には間隔があいてしまっていたのだということがショックだった。
呆然としつつ、慌てて喪服を引っ張り出し(よく見たら夏物だったので代わりにクリーニングタグが付いたままの黒のスーツを出して)お通夜にむかった。
顔を合わせるのは5年ぶりくらいで少し緊張していたのだけれど、顔を合わせてすぐに、そんなものは一瞬で溶けた。同時に随分痩せてしまった彼女の手を握りながら、なぜもっと早く会おうとしなかったのだろうと後悔してもいた。私自身は相変わらずでも、相手がそうであるとは限らないのだ。誕生日でもお正月でも、メールで済ませず、会いたいと言えば会えていたかもしれなかったのに。

おじさんは痩せてしまっていたけれど、でも私の知っているおじさんのままだった。
お通夜のあと、親族の方にまぜてもらってお寿司を食べながら、彼女の複雑な近況と、おじさんの闘病についての話を聞いた。おじさんは家に帰ってきてからはとても調子がよく、治ったら世界一周旅行に行く計画をたてていたのだという。
そうして私はまたあのピザの話をしていた。四角い鉄板に乗ってでてくるのも、生地がパリパリなのも、ゴルゴンゾーラチーズもそれに蜂蜜をかけるのも、ぜんぶおじさんの料理が初めてだった。
それを聴きながら彼女は「相変わらずお父さんのピザが好きだね」と笑った。

「ル・ポールのドラァグ・レース」S1からS5の感想

ドラァグレース」にはまっている…という話は前回一通り書いたので、今回は、シーズンごとの感想&私の推しクィーンとオススメポイントを書いてみたいと思います。まずはシーズン1から5まで。

前回の記事
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優勝者についてのネタバレは避けますが、それ以外の内容には触れるのでネタばれにご注意ください…!

最初の“america's next drag superstar”が誕生した「Season1」

番組の現在の様子と比較すると若干予算が少ない感はありますが(賞金の金額も全然違う)、基本的なチャレンジの構成や、出場クィーンに多様性を持たせる(アジア系、プエルトリコ系、プラスサイズクィーンは必ず入れるなど)などの理念はすでにこの頃から出来上がっていたと思います。
そして、やはり最初のシーズンということもあって、「america's next drag superstar」を選ぶことにかなり慎重になっていると感じるシーズンでした。
私の推しはニナ・フラワーズ! スキンヘッドでパンクスタイルの似合うプエルトリコのクィーンなんですが「もうちょっと他のスタイルもみたい」的なこと審査員に言われてすぐにランウェイに反映する柔軟性もある。E6テーマにあわせて3つのスタイルを作るボール回でのミス・マンゴーが好きでした。
それから忘れられないのはオンジャイナ。E4の「Mac Viva-Glam」(コスメブランドMACエイズ基金)の広告を制作するチャレンジで、人生をセレブレートしようと謳った彼女は、今週のトップであると告げられて泣き出してしまいます。良い結果なのになぜ泣くの?と問われ、彼女は「HIVポジティブである私にとってこの優勝はかけがえのないものだから」と答えたのでした。
それまで作業部屋で一番明るく振舞ってきた彼女だからこそ、その告白と彼女の作った広告には説得力があって、見ているこちら側まで勇気付けられるような回でした。

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いかつめのメイクが多いニナですがS1ではガラリと雰囲気の変わるランウェイもあります!素顔も可愛い


クィーンたちのバトルが繰り広げられる「Season2」

9人だったシーズン1から3人増えた12人でスタート。このシーズンから人数の多い前半はグループに分かれて戦う課題が増えてきます。ドラァグを始めてまだ5か月(!)という新人クィーン(シャンジェラ)から、現在はル・ポールのメイク担当をしている実力派(レイヴン)まで、現在のドラァグレースに関係するクィーンがたくさん出てくるシーズンでもありました。
ただ、S2は全体的に喧嘩が多いので、シーズン2から見始めるというのはもしかするとちょっとハードルが高いかもしれません笑
推しはレイヴンですがこのシーズンのレイヴンはちょっと怖かったので、レイヴンのこと好きになったのはAS1を見てからです。タチアナも好きだけど好きになったのAS2から…。ASだけでなく、SNSなどで活動を追い始めてみて思うのは、当たり前ですが、1シーズンを見ただけではそのクィーンのことわからないものだな~!ということでした。
好きだったのはE5の結婚式チャレンジ(男装の自分とウェディングドレス姿の自分の写真を撮る)。あの回のタイラはほんとうにきれいでしたね…。


衣装作りチャレンジ最多の「Season3」

衣装作りのチャレンジがとても多い、おそらくこれまでのシーズンで最も過酷だったシーズン。終盤戦は皆があきらかに疲労困憊で心配になりました。
ただ、ランウェイの完成度はとても高く、個性の強いクィーンたちが自分のスタイルを貫いていく様子はとても見ごたえがありました(私は衣装作りの課題が一番好きです)。
そしてこのシーズンには好きなクィーンがたくさんいます…!

まずはラジャ。もともとモデル出身でファッションセンスがよく基本は穏やかな人だと思う。ラジャに関してはほんと全部のランウェイが好きだったな…。それからE10に、自分でレコーディングした曲でライブをする…というチャレンジがあるのですが、レコーディングされた音源を聴きながらテンション上がって駆け回ってる(それまでだいたい落ち着いてた)ラジャは完全にギャップ萌えでした。ラジャの、「年齢とか性別にとらわれない新たな生き物になりたい」という言葉が好き。
そしてマニラ~!マニラは美とコメディセンスを併せ持ったタイプで特にAS4では圧倒的でした。
さらにシャンジェラ!S2からのカムバックです。私の最推しであるアリッサ(S5)のドラァグドーターでもある。

シーズン中盤あたりで、このラジャ&マニラにデルタ、カルメンを加えた仲良し組が「ヘザーズ」を結成します。細かなニュアンスは把握しきれなかったのですが、おそらく自分たちを「いけてる組」として”ヘザーズ”と呼び、そのほかのクィーンを「いけてない組」として”ブガーズ”と呼ぶ…みたいな感じです。
こう書くと本当感じが悪いのですが、ブガーズ扱いされてたグループの筆頭であるシャンジェラが強いので、個人的にはいじめというよりは喧嘩…というイメージで見ていました。(リユニオン見ると他にもいろいろあったのかなとは思うけども)
個人的には、ヘザーズという呼び名はさておき、4人は今も仲良しなので(マニラのMVにも4人ででていた)尊いなと思っています。
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MVで勢揃いしたヘザーズ


ハロウィン・ナイト「Season4」

諍いが多めなseason2や3と比較すると、S4はかなり平和なシーズン(一部衝撃的な場面もあるけど)だと思います。そしてその平和はラトリス・ロイヤルとチャド・マイケルスの年長者組のおかげだとも思う。
E10の「セクシーなお父さん(一般人)を妊婦姿に変身させる」というチャレンジで、保安官代理だというシャロンのパートナーがチャドに失礼な言葉をなげかけます。そこでチャドが「文句があるならケツを蹴れ、あんたもムショに入れてやる」と言い返すわけですが、番組内でチャドが声を荒げたのはここだけだったと思う(シャロンもシスターを悪く言わないで、とフォローする)。他者を尊重しつつ、言わなければならないことにはきちんと抵抗する。まじで尊敬できる…と思った場面でした。(しかも翌日「いいストレス発散になったよ」と笑って流す…大人…)
そんなわけでS4の推しはチャドです。シェールのモノマネが十八番なんだけど、ランウェイは常にチャド自身で、優雅。

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それから忘れてはいけないのがシャロン。ハロウィンを愛し、ホラー的な演出を好むクィーン。「整形した人に魅力を感じる」と話すシャロンのスタイルはこれまでのどのクィーンにも似ていなくて、そして今も、シャロンみたいな人は(すくなくともドラァグレースには)出てきてないところが、彼のスタイルが彼の個性であった証左だと感じました。


主張が強いクィーンが揃う「Season5」

個性の強いクィーンがたくさんいて誰が残るんだか全然読めない、楽しいシーズンでした。
例えば、出場者の一人に前シーズンに登場した人気者シャロンの恋人アラスカがいるんですが、当然シャロンと比較される…というプレッシャーを感じながらの出場なのでそこにもドラマがある。さらに、そのアラスカとデトックスロキシーでチームを「ロラスカトックス」を結成する場面は、S3の「ヘザーズ」を思い出してちょっと嫌な予感が漂ったりもする。
ナルコレプシーを患っているジンクスのコメディクィーンっぷりに感心しつつ、突然投下されるwerkroon(作業部屋)内の恋バナに皆がニヤニヤしたり、過去に出場したミスコン関連で因縁のあるアリッサとココのバトルが気になったり。本当にドラマだらけのシーズンです。
あと、それぞれ得意分野があり、決めるべきときにばっちり決めてくれるクィーンが多く、本気で優勝を狙ってる人ばかりなのが見ていて楽しかった!

推しはとにかくアリッサ・エドワーズ! とても美しくて自信過剰に見えるとこもあるんだけど(自分のランウェイに「Always & Forever, Alyssa Edwards」てナレーションつけたり笑)鏡見過ぎで突っ込まれてたり、背中の肉(backrolls)を指摘されてもなおスナック食べてたり…。いろいろ抜けていて憎めない。untuckedでは、両親の離婚以来疎遠になっていた父親からのビデオレターが届き涙を見せるという一面もありました。
あと、カメラは明らかにココとの対立を煽りたい感じに撮影してるんだけど(ココ越しのアリッサとかその逆とかで映す構図がよくある)、なんだかんだ隣にいること多いし、ココがうまくやったあととかハグしてるし、チームになったらちゃんと話してるし、私情で目標を見失わない感が好きです。
あと香水のCMを作るチャレンジで、香水の名前を「alyssa's secret」に決めたものの「秘密って何?」と問われてもちゃんと答えられず低評価になるんですが、その後そのキーワードが受けたのか「alyssa's secret」っていう番組*1をやってるのとかも面白い。とはいえ、私がアリッサに完全にはまったのはAS2やダンシングドラァグクィーンを見てからなのでそれについてはまたあらためて。

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ランウェイが好きなのはデトックスです。ロラスカトックスにこだわって最も損(?)をしたのはデトックスだと思うんですが、一番ロラスカトックスを大事にしてるのもデトックスなんですよね…。こればかりは仕方がないけどAS2では見たかったデトックスを見せてくれたと思います。
それからジンクスも好きだな〜。終盤かなり孤軍奮闘になるのですが、自分のスタイルを貫いて、周りの人を攻撃しないとこが愛おしいなと思いました。
S5で一番好きなリップシンクロキシーVSアリッサ。「Whip My Hair」という曲に合わせたロキシーのウィッグonウィッグは衝撃でしたし、そしてそんなロキシーに負けじと執念のリップシンクを見せるアリッサもかっこよかった。ラスト完全に崩壊したヒールを脱ぎ捨て裸足でロキシーをハグしてたのにぐっときました(推し目線なので…)。


……と、長くなってしまったのでS6以降についてはまた書きます!

untuckedとAll Starsを見るには

ところで、気になるクィーンがいたら、untucked(審査中のバックステージ番組)とAll Stars(過去シーズンに登場したクィーンが集結したドラァグレース)もみたくなりますよね。そんな時にはRPDRの全シーズンと関連番組が色々揃っているWOW Presents Plusがあります…!

WOW Presents Plus

WOW Presents Plus

  • World of Wonder Productions
  • エンターテインメント
  • 無料

現在NetflixではS1からS10とAll StarsのS4が視聴でき、S11については本国放送の1週間遅れで週1回1話ずつ公開されています。合わせてS11についてはこれまでのシーズンにもあった「untucked」が「素顔のクィーンたち」というタイトルで公開されています。(2019.4月現在)
しかし、Netflixで公開されていない、All Starsの1から3や過去シーズンのuntuckedについても、このWOW Presents Plusというアプリ経由で見ることができます。月450円で見放題。
アメリカの配信サービスなので日本語字幕はありません。なので英語が得意ではない私はしばらく二の足を踏んでいました。けれど、推しができてしまったら見れるものは全部見たい。
untuckedなどは特に会話の応酬なので聞き取るの難しいですが、英語の字幕も出せるので調べながらなんとか見ています(iPhoneアプリで登録してももちろん、webでも見ることができます)。これでちょっとは英語力も上がったらいいなーと思いながらひたすらクィーンたちのやりとりを聞き取りしている毎日です。
でもできればNetflixに全部字幕付きで公開されてほしい…!!(理解しれないのがもどかしいので)

ドラァグクィーンたちが表現で競う:「ル・ポールのドラァグ・レース」が面白い

暇さえあればフルネーム&関連ワードで検索、何度も同じ記事を読み、横断歩道や通勤電車で気づけば思いを馳せている…というのは推しはじめの諸症状ですが、そんな具合に私は今「ル・ポールのドラァグ・レース」という番組にはまってしまいました。
この番組のことは数年前に知り、「いつか見るリスト」に入れてはいたのですが、去年の時点でseason10まであった(&season1が配信されていなかった)ため、なかなか手がでなかったのです。けれど今年の2月末、久々にnetflixに加入して見はじめたら最後、season1〜10(+AS1,2,4)まで一気に完走してしまいました。約40日で…。
その間、ちょっといろんなことをおろそかにしてしまった自覚はあるのですが、見ている間に放送開始したseason11に間に合ったので本望です!

そしてひとまず完走したので、ここまでの感想まとめを書いてみたいと思います。

1)ル・ポールのドラァグレースとは?
2)カリスマ、ユニークネス、度胸&才能を競うランウェイ&リップシンク
3)多彩なクィーンたち
4)ハウスとは
5)どこから見るか問題&私の推しクィーン

1)ル・ポールのドラァグレースとは?

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「ル・ポールのドラァグレース(RuPaul's Drag Race)」は、2009年から放送されているアメリカのリアリティー番組。日本ではnetflixでseason1〜10まで配信されています(2019.04.02現在)。
ル・ポールのドラァグ・レース | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
アメリカンアイドルやSYTYCD、アメリカズネクストトップモデルなどのように、毎週課題が発表され、出場者がそれを制作する過程と発表+ランウェイを映すというのがメインの番組構成。課題とランウェイを審査員がジャッジし、ル・ポールが決断、毎週1人ずつ脱落していきます。そして最後に「America's Next Drag Superstar」を決める…という勝ち抜きリアリティ番組です。
司会&審査員長を務める「ル・ポール」さんは、アメリカのカリスマ的ドラァグクィーン。私はこの番組を見るまで知らなかったのですが見ていると随所でル・ポールの歴史も語られますし、若いドラァグクィーンたちが彼(or She)をリスペクトしている様子を見ても、彼がどれほど偉大な存在なのかを伺い知ることができます。

2)カリスマ、ユニークネス、度胸&才能を競うランウェイ&リップシンク

ドラァグレースの元となっているのは、80年代NYの主にゲイクラブシーンで行われていた、ファッションやダンスを競うコンテスト「ボール・ルーム」。マドンナの「VOGUE」で有名になったヴォーグダンスもこのボール・ルームから生まれたダンスなのだと、この番組を通して知りました。
まだ見れていないのですが「パリ、夜は眠らない」というドキュメンタリー映画に当時のクラブの様子が描かれているとのことなので、近いうちに見たいと思っています。

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ダンスや演技、歌やコメディショーなど毎週様々な課題がありますがテーマに沿った衣装をみせる「ランウェイ」は毎回行われる必須科目。課題+ランウェイ両方でその週の評価が決まります
特にコンセプトとメイクと衣装で自分の「カリスマ性、ユニークさ、度胸&才能」をプレゼンするランウェイは見ていて本当に楽しいです。審査員にダメ出しをされた後、それをどう自分のものにしていくのか…またはあくまでも自分のスタイルを貫くのか…。メイクもファッションも彼女たちにとっては「自己表現」なのでそこに真剣に取り組んでいく姿は本当にかっこいいです。

そしてもうひとつの必須科目がボトム2が生き残りをかけて戦う「リップシンク
実は最初はリップシンクがなぜそんなに大事なポジションに置かれているんだろう、なんて思ったりもしたんです。けれどすぐに心根を入れ替えました。リップシンクを口パクと侮るなかれ。素晴らしいリップシンクには「魂」が宿るんですね…。白熱した戦いに手に汗握ることもあれば、リップシンクで新たな一面を発見することもある。歌詞とシンクロして涙することもあれば、偶然が味方したり、裏切られたり。
欲をいえばそれぞれの推しカメラで見たいくらいリップシンクの戦いは熱いです。

3)多彩なクィーンたち

この番組が面白いのは、とにかく個性的な出場者がたくさんでてくるからだと思います!
特にseason5くらいからは「コメディ」「ダンス」「ファッション」など、それぞれ得意分野を持っているクィーンが増えてきました。もちろん中には「オールラウンダー」もたくさんいます。
課題に対する取り組み方や、werkroom(作業部屋)での様子を見るのも楽しい。口が悪いクィーンも多いので喧嘩も多い(かなり)ですが、ランウェイやメイクアップは皆真剣。そんな人間模様を見ているうちに次第に「推し」もできてきて、そうなると一気に沼です。

ドラァグクィーン」がどういう存在なのか、実はこの番組を見るまで正直ぼんやりとしかわかっていませんでした。正直なところ、今もはっきりわかっているとは言えないけれど、
この番組の面白いところは、出場者たちがどのような経緯でドラァグに出会い、ドラァグをどう捉えているのか…という思いを知れたりするところにもあると思います。
番組を見ている限り、出場クィーンの9割はおそらくゲイ男性で、番組もそのような前提で進む部分が多々あります(ピットクルーの存在とか)。しかし、中にはトランスジェンダーMtF)もいるし、性別を決めたくない人、男女のどちらでもあると感じている人もいる。そのようにセクシュアリティの問題は多種多様で、同じドラァグクィーンでも本当に人それぞれなのだなと思います。
でもそれってセクシュアリティに限ったことではない、当たり前のことなんですよね。
そして何より素晴らしいなと思うのが、どんなに罵り合っていたとしても、心からのカミングアウトに対しては、誠実に話を聞く人が本当に多いということです。それは心の弱い部分、繊細な部分を打ち明けることの難しさを知っている人たちだからなのだと思います。
私の推しドラァグクィーンの1人、アリッサ・エドワーズはドラァグは非常口のようなもの」と話していました。
そのように、それぞれの困難な現実から踏み出すための手段の一つが「ドラァグ」なのだと思います。アート表現と捉える人もいるし仕事だと言う人もいる。でもその根底にあるのは自由や解放を求める心なのだと感じました。
番組ラストの決め台詞は「自分自身を愛せないなら、どうやって他人を愛せるの?」という言葉です。
自己表現はつまり、自分を好きになるための手段の一つでもあるんだな。

4)ハウスとは

先述した「パリ、夜は眠らない」にも、当時居場所のないマイノリティの人々が共同体を形成していった様子が描かれているそうなのですが、
現代のドラァグクィーンも、多くはドラァグの手ほどきをしたドラァグマザーを持ち、その共同体を「ハウス」と呼ぶようです。シーズンを重ねていくと、この人はこの人のドラァグドーターorシスターだ、なんて関係性もわかってきたりして、そのような人間関係を追っていくのも楽しみのひとつです。

5)どこからみるか問題&私の推しクィーンたち

Season1が放送されたのは2009年なので、もう10年以上続いている番組で、出場者もすでに100人を超えています。ハマってしまうといっそ多ければ多いほど嬉しいんですけど、これから見ようというとき、10シーズンもあるとなると二の足を踏んでしまうこともあるかと思います(私もそうでした)。
新シーズンには過去シーズンに出てきたクィーンの話題もたくさん出てくるので、ネタバレを避けるならS1から見るのがおすすめ
ですが、ネタバレOKという場合は、まずは気になるクィーンがいるシーズンから見るのが良いと思います!

というわけでここからは私の推しクィーンを紹介します!

  • ラジャ(season3)

モデル出身でランウェイがかっこいい。現在はS2のレイヴンと、ドラァグレースのランウェイ批評をする「FASHION PHOTO RUVIEW」という番組をやっていたりします。
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インスタ→ https://www.instagram.com/sutanamrull/

  • マニラ・ルゾン(season3、AS1、4)

ランウェイも独創的なうえにコメディセンスもある最強クィーンの一人。
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インスタ→https://www.instagram.com/manilaluzon/

  • アリッサ・エドワーズ(season5、AS2)

美しくて意志も強いかっこいいクィーンなんですがどこか抜けてるとこもあり憎めない。振付家でダンススタジオを経営しており、そちらの活動を追った「ダンシング・ドラァグクィーン」という番組もある。私の最推し!
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インスタ→https://www.instagram.com/alyssaedwards_1/

シーズン6のママ枠…なんて言ったらあんたのママじゃないわよって言われそうですがとにかく口のたつコメディクィーン。英語の動画見てて何言ってるか完全にはわからなくても楽しい。
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インスタ→ https://www.instagram.com/thebiancadelrio/

  • ヴァイオレット・チャチキ(season7)

私がドラァグレースを見るきっかけになった人。season7では、21歳という若さで圧倒的に完成度の高いランウェイを見せてくれました。メンタル強者なんですが時折年相応の無邪気さを見せたりするギャップ萌え。
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インスタ→ https://www.instagram.com/violetchachki/

  • ミス・フェイム(season7)

メイクがうまい。圧倒的に美なんだけど、もともと養鶏の仕事してて鶏が大好きで鶏のタトゥー入れてて鶏の話になるとめちゃくちゃ語るっていうギャップ萌え。
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インスタ→ https://www.instagram.com/missfamenyc/

  • サシャ・ベロア(season9)

賢く謙虚で斬新なクィーン。好きなエピソードたくさんあるけど、何よりもあのリップシンクが伝説で…season9まできてもまだ初めてのことがあるんだって驚かされました。ぜひあそこは事前情報入れずに驚いてほしい。
youtu.be

インスタ→ https://www.instagram.com/sashavelour/

いかがでしたでしょうか…気になるクィーンはいましたか?
ドラァグレースに出たクィーンたちは大体メイクアップ動画が上がっているので、上の動画の関連動画などから気になる人を見つけてみるのも良いと思います。

ほかにもたくさん素敵なクィーンがいるので(というか見てると大体皆好きになっちゃう)近いうちに各シリーズの感想と一緒に他の推しクィーンについても書いてみたいと思っています!
そして私もいろんな人のドラァグレース感想が読みたい…!

参考

こちらの記事はドラァグレースについて詳しく解説されています
menookashi.blogspot.com

「パリ、夜は眠らない」についてはこちらが詳しかったです
lgbt-life.com

大阪1泊旅行(2日目)

泊りがけで遠出をするときは、現地の喫茶店で朝食を食べるのを楽しみにしている。
モーニングを食べてもいいし、通常メニューが朝から提供されていれば、そっちを食べるのもいい。
何より早起きの楽しみができるし、地元の人が多く生活感のある時間帯なのが気に入って、旅行をするときもホテルは朝食なしを選んで近所の純喫茶を検索することが増えた。
そして今回、大阪ならここは絶対に行きたい、と思っていたのが「純喫茶 アメリカン」だ。70年以上の歴史をもつ、純喫茶好きとしては絶対におさえておきたい憧れのお店だ。

アメリカンのパンケーキ

2日目の朝、アメリカンは朝9時からの営業なので、8時半頃に宿をチェックアウトしてそのままなんば駅に向かう。
学生時代に大阪旅行をしたときは難波に泊まったはずだが、結構印象が違う…なんて思いながら、人の少ない、休日の朝の街を歩く(今地図を見るともう少し歩けば道頓堀だったので、そこまでいけば見覚えのある景色もあったかもしれない)。
そしていざアメリカン。新聞紙をひろげた、いかにもな地元のおじさんたちと、私のようなそわそわした旅行客に二分された店内がなんだかちょっと楽しい。メニューを隅々まで見て、土日はモーニングはないようだったので、ホットケーキセットを頼んだ。

バターはすでに塗ってあるとのことだったので、まずはそのまま食べてみる。しっとりとさっくりが共存する食感と、バターの塩気が絶妙なおいしさ。シロップをかけても美味しかったけれど、朝食としては甘くない方が気分だったのでほとんど、出てきたままであっという間に食べてしまった。
お会計時、「ホットケーキ食べにいらしたの?」と店員さんに聞かれたので、そうですとても美味しかったですと言ってお店を後にする。

中之島

13時からフェスティバルホールで観劇の予定なので、それまでの時間は「国立国際美術館」でクリスチャン・ボルタンスキー展をみることに。
移動中に雨が降り出してきたけれど、小雨程度なので、初めての中之島エリアをぶらぶらしてみようと水晶橋のあたりから歩いて向かう。
開館間もない時間だからか、美術館は空いていてゆっくり見ることができた。普段早起きは苦手なのだけど、早起きの得とはこういうことなのかもしれないな、なんて思ったりもする。

ボルタンスキーについては、あるエッセイで触れられているのを読んでから気になっていたため、ちょうどよいタイミングで見ることができてラッキーだった。
全体的に死の気配に満ちた作品が多いので、巡っているうちに少し気分が沈んだりもしたけれど、ビジュアルとしては直接的で、(この言い方があっているのかはわからないけれど)ポップな印象を受けた。

コレクション展も見てからいよいよフェスティバルホールへ。
2階席の5列目くらいだったんですが、とても見やすくて良い劇場だなと思いました。

観劇の感想はこちらです。

たこ焼き

17時頃に劇場を出て、新幹線の時間までは梅田で買い物をする心算で移動する。まだ何もお土産的なものを買っていなかったのでここからが勝負だ。
朝ホットケーキを食べて以来何も食べておらず空腹だったため、まずははなだこでたこ焼きを食べた。

土地勘がないので最初駅ナカなのかと思って迷ったけれど、駅員さんが「阪急から外出て横だよ」みたいな感じで教えてくれてたどり着くことができた*1Twitterで見かけるたびに、いいな~と思っていたので、ついに来れたのが嬉しい。
驚いたのは、常に10人以上並んでいて、カウンター(写真のスペース)には5、6人くらいしか立てないのに、いい具合にお客さんが回転していくことだ。
私が頼んだのはだし醤油のネギマヨだったんですが、あまりにおいしくて一気に食べ終えてしまったため、私も歯車として立派に回転できたような気がする。
胃袋と時間に余裕があればあともうひと皿食べたかったけど、特に時間の方に余裕がなかったので諦めることに。
近所にあったら通いたい美味しさだった。次はたこせんも食べてみたい。

梅田

誤算だったのは、この10日がホワイトデー前最後の週末だったことだ
デパートの食品売り場はバレンタインの催事場くらい混んでいて、念願の(憧れの)グランカルビー実店舗については売っているものが何一つないという状態でむしろ面白かった。新発売のグランクリスプを買いたいなと思っていたのだけれどそんなのは夢のまた夢。

でもまあ、ポテトチップスのオタクとして現場を訪れてみたかったという意味合いのが強いのでいいのです。グランカルビーは阪急の通販でも買うことができるから大丈夫…大丈夫…と心を落ち着かせつつ、阪急は諦めて大丸へ移動。
ここでは、かよさんのおすすめリストにあったジェンヌさんご用達の焼き菓子店「ツマガリ」に。ここもおそらくホワイトデーの影響で、ものすごい混雑だった。
十五分くらい並んでやっとお会計にたどり着いたのですが、そこでお茶とクッキーを振舞われて、「嬉しい!」と「だからか…!」が入り混じる思いだったけれど、でもやっぱり嬉しかった。
家に帰って食べたらとてもおいしかったので倍の量買えばよかったという気持ちです。

ケーキハウスツマガリ通販サイト:甲陽園のお菓子工房
通販も利用してみたい

それから梅田の駅構内で551蓬莱の豚まん(4個入り)を購入。東京の物産展ではすごく並んでいたり売り切れだったりすることが多く、今まで1度も食べたことがなかったのだ。それをついにゲットして、やり遂げた思いで少し早めに新大阪駅へ。

帰り道

365日中、少なくとも300日以上はドトールに行く生活なので新大阪駅ドトールを見つけたときは家に帰ったみたいな気持ちになった。飲み慣れたブレンドを飲みながら休憩して、最後は新大阪駅で買い物。関西だししょうゆのポテトチップスもゲットしました。あとカールがたくさん売っていた。
帰りの新幹線では「とん蝶」を食べたかったのだけど、19時近かったせいかすでに売り切れ。けれど京都旅行をした際に初めて食べて大好きになったカルネ(これもかよさんに教えてもらった)が売っていると教えてもらっていたので、カルネ2つとカスクート、それからビールを買って新幹線に乗り込む。

www.sizuya.co.jp
翌朝あたためたカルネを食べたけど、マーガリン部分がじゅわっとなってかなり美味しかった。

久しぶりに食べたカルネは、マーガリン、バター、玉ねぎというシンプルな布陣ながら、やはりしみじみとおいしかった。今回は家で温めて食べる用も購入したので、楽しみにしつつ本を開く。帰りはのぞみだったので、半分くらい残っていた最後の1冊に没頭しているうちに新横浜についてしまった。休憩を挟みつつ、残り10ページくらいをゆっくり読んで、余韻に浸りながら東京駅へ。

帰宅して冷凍ついでに豚まんを食べた。具はもちろん、皮の部分がとっても美味しくて大事に食べようと誓いつつ、充実した気持ちで就寝。
楽しい週末でした。

*1:阪急デパート沿いの高架下みたいなとこにあった