皇国の守護者 5巻/原作:佐藤大輔 作画:伊藤悠

皇国の守護者 5 (5) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

皇国の守護者 5 (5) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

無念の連載終了の知らせから二か月。
読みながら、これ全然終わる気がしないんですけど…とかずっと思ってて、最終回読みおわってもまだ、狐につままれた気分だった。
新城はほんとうに魅力的な主人公だったし、5巻通してすこしもブレるところのないこのキャラクターは、もちろん原作に支えられているからなのだろう。それでも、新城のこの、表情の描き方の、こぼれんばかりの魅力はなんだよ! 会話の切り取り方、仕草、そういった部分が原作をうまく演出していたからこそ(原作読んでないけれども)、この「皇国の守護者」漫画化はとてもすばらしい作品に仕上がっていたんじゃないかと思う。だからこそ、これほどまでに連載終了が惜しまれているんじゃないかなぁ。
うまくクライマックスを作ってはいるけれど、明らかに予定外の終わり方だけに、ここで終わってしまうのがとても残念です。
1巻からの感想 → http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20070308/p1

 化け猫あんずちゃん/いましろたかし

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)

化け猫あんずちゃん (KCデラックス モーニング)

コミックボンボンでいましろさんが連載…と聞いた時にはいったいどうなっちゃってるんでしょうと思ったものですが、春山くんもでてくるし、チバちゃんみたいな貧乏神もでてくるしで、いつもどおり、なんだけど、ちょっと子どもむけ、みたいな気分はあるみたいで(主役が猫とか小学生でてくるとか)、そこが面白かった。
ともかく、あんずちゃんは32歳の化け猫で、マッサージしたり川の警備したりテキ屋やったり無免でつかまったりします(ボンボンなのに!)。
とても楽しい漫画です。それから、いまちょうど深沢七郎さんの本読んでるんですけど、あんずちゃんとシチローさんにてるかもなーと思いました。とくに春山くんのお父さん説得するとことかね。わたしもあんずちゃんと釣りしたいよ。