細野晴臣トリビュートアルバム

祝・UFO飛来60周年!の、豪華キャストによるトリビュート・アルバム。
とても具合が良いです。トリビュートアルバムって、大きく分けると「わりと原曲に忠実な」ものと「プレイヤーの個性を楽しむ」ものとにわかれると思うんですけど、この二枚組アルバムはそのどちらとも違う。
それぞれの曲にあたらしい空気を送り込みつつ、プレイヤーの個性とアルバムのイメージがちょうどいい具合にバランスをとっている。とてもたくさんのひとが参加しているアルバムながら、全員でひとつのアルバムを作っている手触り。どこからきいても良質の音楽がぎっしりつまったアルバムで、末永く愛聴できそうです。タムくんによるアートワークもすてき。

Disc1では、まず「風の谷のナウシカ」にやられた。虫の音、聞こえるなかにただよう嶺川さんの声がすてきだ。「Omukae De Gonsu」はトイボックスみたい。World Standard + 小池光子「三時の子守唄」も、小池さんの声がきもちいい。
Disc2では、ヤノカミ矢野顕子レイ・ハラカミ)による「恋は桃色」がよかった。大好きな「銀河鉄道の夜」(といぼっくす)の曲が入ってるのもうれしい。というかこれ細野さんの曲だったってしらなかったなぁ。「蝶々さん」(The Woodstock Vets)こういうのによわいです。ごきげん。
そのほか、全部の曲がお気に入りといってもいいくらい気に入ったアルバムでした。でも、なぜか「はらいそ」からの曲がひとつもないのね、ちょっと残念。