監督:押井守
アニメ「うる星やつら」の劇場版第二作目。学園祭前日の準備に明け暮れる主人公たちは、実は「学園祭前日」を繰り返していた…という押井監督節全開のSFがとても、ど真ん中に、好みです。
いまさら単純な感想を書くのは気恥ずかしいような気がしてしまうくらい有名な作品だけども、あの「うる星やつら」をこう仕上げたっていう新鮮さを改めて考えると、押井監督にはもっといろんな原作付きアニメーション映画を作ってほしいなって欲がでてくる。
しのぶの風鈴の場面や沈んでいく友引高校の風景、亀。このビジュアルのインパクトと、パラレルワールドにいることがわかっても、簡単に「そこから出なければ」とはならないところが特にいい。だってそこはある意味ユートピアであって、見てみてうらやましくなってしまう気持ちをきちんとキャラクターが補ってくれる。そして、そこから出るきっかけはきちんと「うる星やつら」っぽくて、そういえば高橋留美子さんの作品(特にらんまとうる星やつら)って、「永遠の学園祭前日」みたいだよなーと思ったりした。
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2002/09/21
- メディア: DVD
- 購入: 4人 クリック: 390回
- この商品を含むブログ (349件) を見る