あたってくだける

昨夜はまるで遠足の前日のようなテンションでした。
というのも、今日(2/26)が東京での「アリス」追加公演一般発売日だったから。
散々練った計画通り、まずどう考えても早過ぎるだろ、と思われる早朝に家をでて、ローソンであやしく時間を潰し、もてあまし、だんだん面倒になってロッピーで意味も無くいろいろな検索をこころみる。
キモチワルイ。という「塊魂」王様の言葉が頭の中をリフレイン。とまらない。
発売時間である10時ちょっと前。おばあさんがチケット発券しにやってきたのですごい焦って購入の手伝いをしたりしながらも、なんとか時報とともにアクセスできた。
んだが。
−−繋がらない。これほどまでに厳しいとは、私が世間知らずでした。いや、ある程度覚悟していたからこそ、弟や妹と共に朝から手分けしてアクセスしてみたのですが、もう今となっては「あたって砕けた」としか言い様がありません。そもそも最終日に行きたい、なんて素人が高望みし過ぎだったのです。

唯一の救いは先行発売で平日のチケットがとれていること。
仕事の具合によるかな、と思っていましたが、この際仮病を使ってでもそのチケットで「アリス」を観に行きたいと思います。
楽しみすぎてこの先一か月ちょっとはずっと遠足前のテンションかもしれません。

でもこんな祭り気分になったのは久々だったので、ちょっと楽しかった。初じゃなければこんなに浮き足立つことも無かったかもしれない。新鮮。そしてこの反省を次に生かそうと思います。

 大人買い

黄金のしっぽ ― ムーミン・コミックス1巻
そんなこんなで、慣れない早起きにグロッキー状態にもかかわらず、なんだかそのまま帰宅して寝るっていうのももったいないので買い物にでかけた。なんか金銭感覚がおかしくなっている。

本屋に行き、連載追いかけるのをあきらめた某ジャンプコミックス大人買い。一冊390円? 安い! でも何冊買ってるんだ自分。
さらにムーミンコミックス4巻までを購入。ムーミン好きな上に、装幀が祖父江さんということもあり、このシリーズはぜひ手もとにおいておきたいと思っていたので念願かなって嬉しい。ちくまって素敵だ。
さらに、SIX BY SEVENの新譜をいいかげん買おうと思ってHMVに行くが、どこの店舗に行っても輸入盤しかない。今日のとこもそう。もしかして国内盤でていないんだろうか。アマゾンにも無いから出てないのかも。なんでだ。しかし輸入版に2500円もだしたくないので今日は止める。
その間お茶すること3回。なにぶんへとへとなもので。

夜になってから妹と別れて、友人の送別?会に出る。久しぶりの顔がたくさん。あっという間に終電の時間になってしまう。
帰り道、東北に住んでいる友人から電話がくる。向こうはかなりの泥酔トークで支離滅裂だったが、とにかく向こうはすごい雪らしい。
桜の時期になったら遊びにいくよ、と約束して電話を切る。

 ピンク色のフラミンゴ

高校時代、登下校に使う電車の中から見えるマンションのベランダに、ピンク色のフラミンゴがいた。
もちろん本物のフラミンゴがいた訳ではなく、置物のフラミンゴだ。日に焼けたピンク色をしていて、くちばしがすこし黒い。
私は毎朝そのフラミンゴを確認することを習慣にしていたのだが、平行して走る線路を快速電車が通ったりすると、見えないこともあった。見える/見えないの割合はほぼ半々で、そのフラミンゴが見えた日には、なんだかいいことがあるような気がしていた。
それは私の個人的なジンクスの様なもので、その話を人にしたことは無い。

そして私が高校3年生の、受験前でほとんど授業が無くなっていた頃、そのフラミンゴは居なくなった。その奥にある窓にかかっていたカーテンも消えていたから、そこの住人が引っ越しをしたのだろうということは解った。
しかしそこにあのピンク色が無いということで、私は何かをなくしてしまった様な気がした。おおげさかもしれないけれど、そこにあのフラミンゴがいないなら、もうずっと私には「なんかいいこと」なんておこらないんじゃないかとすら思った。こんなことなら、もっと早くあのフラミンゴに対して何かするべきではなかったか。そんなことも考えた。

もちろん、あのフラミンゴがいなくなったからといって、その後の私に「いいこと」が起こらなかった訳ではない。むしろいいことはたくさんあったと思う。
ただその後も時折、今もどこかにあるのだろうあのフラミンゴのことを考えて、いつかまたどこかで見かけることができればいいのにと思ったりした。
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もうだいぶむかしのことだから、今はほとんど思いだすことも無い話だ。でも今日の気分が、あの時の気持ちにちょっと似ていたので書いてみる。まあ簡単に言えば、いつもそこにあったものがなくなるというのはさみしいけど、それが自体が無くなってしまう訳じゃないんだからね、という話。