- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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先日GBLの会場で買った「LENS」のDVDを見ました。面白かったー。
片桐さんが出演していなくて、小林さんがメインででているという点で、これまでの小林賢太郎プロデュース公演とはかなりイメージが違っていたけれど、舞台のテンポみたいなものは、前作「PAPER RUNNER」に近い気がします。
ストーリーは、大正末期が舞台で、図書館で起こった書籍盗難事件の謎を、ひょんなことから、推理小説作家志望の青年が解くことになる、というお話。冒頭の導入部を除けば、1場面の密室劇のような構成で、ラスト以外では全員が舞台上にいて、その現場である図書館の中で、なかなか進まない推理をいじくりまわしている。その過程を楽しんでいるうちに、ちらほらとヒントがあって、その先にすべてを包括するようなラストを迎えるってのはさすが小林さんって拍手したくなりました。私は笑ってるだけで推理なんて全然できなかったです。
役者さんたちも、皆さんはまり役に思えました。西田さんの役回りは「PAPER RUNNER」の時と同じく、まったくの部外者なんだけど、いつのまにか熱心に推理に参加している、というもの。GBLの時にも思ったけれど、ほんとにテンポが良くて、見てて安心できる役者さんだなぁと思います。犬養さんの役柄は図書館の職員さん。眼鏡と白いシャツがよく似合っていて素敵です。久ケ沢さんの役柄は、例によって筋肉マンなんだけど、今回は片桐さん的な役回りが多い感じで、見ててかわいらしいというか、マッチョなのにかわいらしくて、面白かったです。最後に上着を着たら長そでが不自然なのもおかしかった。
それから大森南朋さん。大森さんは好きな役者さんなので見れて嬉しかった。舞台だと、声の印象が違っていて新鮮でした。そしてまたスーツ姿が格好良い。オールバックにすると、ちょっと山本耕史さんに似てるような気もした。
そして小林さんの書生服はほんとうにちょっと反則ですね。似合うなぁ。格好良いんだけど、あのカミナリの後のシーンとかだと大笑いできるというのもさすがでした。
DVDに収録されてたおまけ映像も嬉しかったです。楽しそうだなぁ。それから、幕が閉じた後のアナウンスにまで、大満足でした。
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ところで、メーカーの解説によると、「小林賢太郎自身が出演した椎名林檎の短編キネマ『百色眼鏡』を原案に小林が書き下ろした作品で、音楽を椎名林檎が手掛けた超話題作!」とのことなので、大森さんと小林さんの役柄は『百色眼鏡』のものを基にしてるんですね。そのことを見ている間に忘れてしまって、大森さんの台詞で「ん?」と思ってしまったのがもったいなかった…。私は記憶力がないみたいです。ともかく、これを見てからもう一度『百色眼鏡』を見たら、結構印象が違うかもしれないのでまた見たいなーと思いました。