夜は「ニュース23」を見る。トム・ヨークのインタビューを見るためだったんだけど、なんだかなぁという内容だった。インタビューはイギリスにあるトムのスタジオでのものだったんですが、いくらニュース番組の取材だとはいえ、会話がすれ違っている感じが残念でした。
例えば、トムの歌詞に、直接的な言葉は少ないのに、なんで「常に問題意識を先にもって曲づくりをしているような」という質問がでてくるんだろう。「歌詞に意味を込め過ぎると音楽が死ぬ」というようなことをトムも答えてたし、それは常に避けてきたことだと思う。いままでだって、直接的なのはアートワークだけじゃないかなぁ。
ミュージシャンの考えについて想像するときに、歌を聴くのではなく、まず歌詞を読んだりほかのインタビュー記事を読む、というのは、間違った方法だと私は思うんですが、この取材はそっち側からのもののように感じた。まあ仕方ないか、とも思うんだけど、もうちょっといろいろ聞いて欲しかったな。
あ、でも「子供たちに、どんな未来を残したいですか」というような質問に対し「何かしら未来があればいいと思うよ」と答えたのはいいなぁと思った。やっぱりトムはコメンテーターではなくて、ミュージシャンなんだなと、確認してほんのり嬉しくなる。(おもいきりひいき目に見てる)。
コダマの谷/入江亜季
- 作者: 入江亜季
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/08/31
- メディア: コミック
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たぶんきっと、著者のすきなものをいっぱい詰め込んでできたお話なんだと思う。ヨーロッパとか、レンガ道とか、寄宿舎とか? あとがきにもそんなようなことが書いてあったけど、うん、潔いくらいのイメージ優先だなと思う。だからお話の脈絡に説明不足に思えるところもある。でも、絵柄がしっかりしているおかげで、なんとなく雰囲気で読めてしまう。
お話としては併せて収録されている「フクちゃん旅また旅」のほうが読みやすい。竹本泉さんの「るぷ・さらだ」みたいな雰囲気で、親子がいろんなところを旅する。鬼の子が酔っぱらって花を咲かせる「開花」とか、すてきです。