春眠

ここんとこ眠くて仕方ない。昨夜なんてとくにひどくて、ネットつけてた覚えはあるんだけど、いつPC切ったのかも定かじゃないし、下の感想文も書き終わった記憶が無いし、「ぼくらの」見るつもりだったけど見れないからビデオとって…てお願いした気がするけどそれも定かじゃない。それでもいつもよりずっと早く眠ったはずなのに、目が覚めてもまだ眠くて、朝ごはん食べても目が覚めないし電車の中で何回もおちそうになるし、会社きてもまだ眠い。睡眠を我慢するのが辛すぎて、もう金払ってでも眠りたい気分…。人間の三大欲求とかいいますけど、睡眠だけが突出して堪え難い気がするよ。食欲は食べれば確実に解消されるけど、睡眠欲はどういうタイミングで解消されんだかわかんないしなぁ。よく寝た日でも、夜は眠くなるし、どうやったら起きれるんだかわからない。どうもならないと思うんですよね。なのでもうこのままここで眠りたいんです。眠ってもいいですかね。だめですか。そうですか。じゃあいっそ起こさないでください……!

 大阪ハムレット/森下裕美

森下裕美さんの漫画を読んだのはこれが初めてです。じつは「少年アシベ」も読んだことがない。なんとなく、ファンシーなのを予想して読まずにいたんだけど、この「大阪ハムレット」がイメージと違って、すごくとっつきやすい漫画だったので、読まず嫌い、だったのかもしれないと思った。

大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)

大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)

大阪ハムレット」で描かれるのは、大阪の町に住む人々の群像劇。悪人はでてこない。いじめっこだって、常にいじめっこなわけじゃない、ということがきちんと描かれる、やさしい漫画。
この町の人は、不器用ながらも、精一杯生きている…なんてつい書きたくなってしまう「良い話」だけど、この絵柄で描かれるからこそ味わい深く、嫌みにならないのだと思う。お話と絵柄のテンポががっちりかみ合ってる安心感。

 女の子になりたい男の子

大阪ハムレット」を読んで、最も印象に残ったのは「放浪息子」のニトリ君を思わせる「ヒロ君」が主人公の物語だった。
とにかく設定がとても良く似ていて、クライマックスの男女逆転劇があるところもそっくり、なのだけど、受ける印象は全然違う。

ボク 女のコになりたいと思てます
ボク 真剣やから 変にからこうたりせんとって下さい

ヒロ君が主人公の物語は、彼が学級会でこのように宣言するところからはじまる。
放浪息子」の世界が、どこか閉じているように感じられるのは、登場人物たちがほとんど「うつくしい」からなのではないかと思う。箱庭があって、そこでシミュレーションを繰り返しているような無機質さ、とでもいえばいいんだろうか。それは、キャラクターの内側にある輪郭をもたない感情を、浮き彫りにする「やさしい」装置でもあるのかなと思うんだけど。
しかし「大阪ハムレット」に出てくるのは、絵柄のせいもあってか、みなうつくしいのかどうか、よくわからない人ばかりだ。特に、「ニトリくん」と同じ立場にたっているヒロ君の場合、物語の中にそのような視点は(ほとんど)ない。でも、だからこそ、周囲の人のやさしさが、際立つのだと思った。
つまり、二つの作品は、よく似た設定で、別々のことを描こうとしているんだと思う。
「ヒロ君」は物語を読むとわかるように、「女の子の格好をしたい」気持ちに理由がある。そして、それはあくまでも(いまのところは)女の子の格好をしたい、という欲求なのだろう。それを見守る大人たちの視線には、ぐっとくるけれど、同時にその女装はいつか乗り越えられる予定の「困難」なのかもしれない、と感じる。
対して「放浪息子」で描かれるのは、アイデンティティとしての性、なのだろうな。だからこそ、美醜の問題は二の次として、彼らは守られているんじゃないだろうか。なんて。

いろいろ考えてはみたものの、全然まとまらない。