流星・胡蝶・剣/決戦・紫禁城

新流星胡蝶剣 [DVD]決戦 紫禁城 [DVD]

チャンネルNECOでやっている射雕英雄伝は相変わらず面白いです。つい主題歌を口ずさみたくなる。
武侠もの面白いな! ということでいろいろ小説を読んだりしているのですが、映画にも手を出してみました。今回見たのはアンディ・ラウが出ている「決戦・紫禁城」と、トニー・レオンの「流星・胡蝶・剣」です。
なんでこの2作かっていうと、原作者の古龍さんの作品をいろいろ読んだことと、2人が主演している「インファナル・アフェア」が好きだから。1も2もほんとうに面白い。高村薫初期作品や「LAコンフィデンシャル」などの重厚感に近い、ハードボイルド映画。3作目がいよいよ公開になるというのでツタヤでフェアをやっていて、思い立って借りてきました。
まず、原作を読んだことのある「決戦・紫禁城」から見る。私の読んだことのある「陸小鳳伝奇」シリーズ*1の作品なので、知っているキャラクターがでてきて嬉しい。が、原作ではとてもクールで格好が良かった主人公がなんか微妙。でもアンディ・ラウは文句なくかっこいいです。イーキン・チェンもかっこいい。ヴィキー・チャオもかわいい。ストーリーはかなりシンプルで、原作の方が面白い。けれど、見てて飽きない話でもある。

次は「流星・胡蝶・剣」。トニー・レオンは好きな俳優さんなので期待して見たんだけど、残念ながらあんまり面白くなかった。エピソードを詰め込み過ぎてわけわからなくなってしまうという、原作のある映画のだめなパターンを踏襲していた感じあり。
しかしアクションシーンは美しく、特にミシェル・ヨウの華麗な演舞だけでも見る価値はあったかな。1993年の製作ですが、ここらへんから英雄とかグリーン・ディスティニーとかに繋がってるんだなと思いました。かなり面子もかぶっているし。このあたりの映画に出てくる衣装はとてもきれい。日本の着物にも似ているけど、動きが美しく見えるように作られている点でまったく違っていて、色使いも目に鮮やか。

*1:古龍の陸小鳳シリーズは全7巻あって、残念ながらその中の一冊しか日本では翻訳されていないそうです。この映画の脚本は翻訳済の巻と未翻訳の巻が混ざっていました