凹村戦争/西島大介

凹村戦争(おうそんせんそう) (Jコレクション)
街頭アンケートで千円分の図書券をもらったので入った書店でつい購入。もしかしたらSFって言葉に弱いのかもしれない。
読んでる間中、なんだかどこかでみたことあるようなエピソードの結晶みたいだなと思う。作者の言う来世紀は今のこととしか思えず、なんだか懐かしい青い感じ。強いていうなら90年代的虚無感というか。
岡崎京子さんの、例えば「リバーズエッジ」の空気に近いかな、とも思うけど、近くてもでも明らかに違うのは、ここから出て行って「行こうとしてる場所」があるということかもと思う。都会に育った者としては、こういうハングリー精神(青さとは違う)が時折まぶしく感じたりします。モチベーションの部分で負けている気がする。私もオーソン・ウェルズのラジオにだまされてみたかったな。
タイタンの妖女」を読んだばかりということもあり、ここんとこ火星人襲来続き。

1938年火星人騒動についてのとても丁寧な記事があったので後で読む用メモ
http://www.tampopo.info/45/kaseijin45.htm