You Make My Dreams Come True

私は(特に映画だと)やたら涙もろく、たいていの映画で一度は泣いてるような気がするんだけど、「(500)日のサマー」ももちろん仕舞いには泣いていた。
でもそれは、映画の登場人物に感情移入して、というわけでもなかった。そもそもそれほど「悲しい」お話ではないし、場内ではよく笑い声が起こっていた。
今日見てきたばかりで、映画の感想はまだ見て回っていないんだけど、私があの映画にぐっときたのは、やっぱり、もう一度思い返してみて、というところ。

そこでなんとなく、前日、友だちと飲んでいたときに、ちょうど自分が卒業制作で使った曲が流れたのを思い出した。編集の間に繰り返し聴いていたせいで、もう新鮮さは感じられないその曲の隅々に、それを作っていたときの、長らく思い起こすこともなかった出来事(映画におけるトムに起こるようなことですね…!)を思い出したりして、
以前は、当時のことを思い出すと、体ぜんぶ裏返して洗って溶けて消えたいような気分になったものだけど、だからといってそれだけじゃなかったよね、というのが「(500)日のサマー」のいいところだと思った。ほんとうに。
劇中で、ホール&オーツの「You Make My Dreams Come True」がかかる印象的な場面があるんだけど、今後はこの曲聞くたびに、「(500)日のサマー」のこと思い出すだろうなー。