「夏雪ランデブー」1巻/河内遥

夏雪ランデブー 1 (Feelコミックス)

夏雪ランデブー 1 (Feelコミックス)

前回(id:ichinics:20090603:p1)は4社合同連続刊行だったけど、今度は5社リレーフェア、とのことで、出版社合同でのこういう推し方が続くのってちょっとめずらしいような気がする。なんでそんなに一気に出せるのかも不思議ですが(過去作品とかもあるけれど、それにしても多作なんだと思う)ともかく、そのリレーフェアの1冊目がこの「夏雪ランデブー」でした。

エロF系のはちょっと苦手だなとも思ったんだけど、これはたまに買うフィールヤングで何話か読んだことあって、たぶん好きだなと思ったので買った。そしてやっぱり好きでした。
花屋の店長と、彼女に片思いしている主人公と、店長のなくなった夫の幽霊との三角関係(?)のお話。
主人公の率直さも、店長のさっぱりとしているようで頑固なところも、2人が仲良くなっていくのを見ているしかない「僕」の視線も、すごく大事に描かれてるように思う。
特に、p155の「僕」が膝抱えてる絵がほんと切ない。
「へび苺の缶詰」(id:ichinics:20090611:p1)の巻末のお話でも、視線の位置とコマの流れがいいなーと思ったんだけど、このシーンも、主人公と店長のやりとりの間、コマ端に居心地悪そうに浮かんでいる「僕」の様子が描かれていて、ちょっと動画みたいだなと思いました。
とにかく、この作品にでてくる三人、みんな好きだな。