「乙嫁語り」2巻/森薫

楽しみにしていた乙嫁語りの2巻がでました!

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

乙嫁語り」は、遊牧民の娘アミルが村に暮らす定住民一家の末息子、カルルクのもとに嫁いでそれからのお話。そこに、この圧倒的な画力でもって日常のやりとりや文化が織り込まれていくわけですが、その「画」の語る部分がとても大きいというのが、この作品の第一の魅力だと思います。
リアル、っていうのとは違って、表情の豊かさと、隅々まで丁寧に描かれた情景が、がっちり噛み合って物語を演出しているマンガだなあって思う。だからこそ、登場人物たちがとても魅力的で、読んでいるとこの世界をもっと見ていたいなという気持ちになる。さらに、その布に、触ってみたいと思わせる奥行きがある。
あとがきを読んでいて、とにかく作者が描いてて楽しそうっていうのがわかるのも、読んでいて嬉しくなってしまいます。
2巻では、特に第九話のアミルのかわいさがたまりませんでした。刺繍の話もよかった。読み返すたびになんかにやにやしてしまうなー。
ほんとうに、読めて嬉しくなる漫画でした。続きも楽しみです!!