夢、音楽、約束、ピクニック

夢の中に、実在の人が出てくる場合、その時系列はばらばらで、でもそれはどこが一番印象に残っているかの違いなのかもしれない。
いい思い出の焼き直しが何度もやってくるのは切ないけれど、それはそれで、私の脳もあの時間を「いい思い出」として覚えているのだなとわかってうれしい。
楽しい夢をみると、もう一度見たいと思う事があるけれど、もしも、見たい夢が見れる機械と、見た夢を録画できる機械だったらどちらが欲しいだろうかとしばらく考える。
しばらく考えて、見たい夢よりも、見た夢の方が現実に近いような気がするのは、なんでだろうなと思う。

金曜日には久しぶりの友だちとご飯を食べた。記憶をすりあわせてみたら、もう2年以上ぶりで、ちょっと緊張するかなとも思ったけれど、話はじめてみれば前よりずっと気楽に話せて、とても楽しかった。
飲みながら教えてもらった音楽を、帰宅してすぐ聴いてみる。彼女が話していたイメージそのままで、初めて好きな音楽のことでやりとりしたときの、あの、浮き足立つような嬉しさを思い出したりした。

自分で決めたことはなるべく守りたいと思うのだけど、守らなきゃと思うことがしんどくなってくると、しれっとそれを撤回できたらいいのになと思うことがある。
とはいえ私はちっとも律儀ではないし、きっと忘れてしまっている決め事もたくさんあるのだろう。でもだからこそ、覚えていることには意味があるのだろうし、じゃあその意味ってなんなんですかー、とか、絡みたいような気分で不貞寝する日もある。

先週末には友だちと井の頭公園でピクニックをした。朝用事が入って遅れてしまったんだけど、どうにか枝豆ごはんと唐揚げを作ってもって行く。おいなりさん、筑前煮、肉じゃが、紅茶チーズケーキ、サツマイモペーストに煮たリンゴをのせたやつ、小龍包、ブロッコリーとおくらの和えもの、きゅうりのごま和え、ブラウニー、マフィン、サングリアなどなど…! 友だちの作ってくれるご飯はどれもおいしくて、ひたすら食べて、飲んで、のんびりした。
近頃すっかり寒くなって、秋はあわただしく終わりそうだけど、あのピクニックの1日で、秋を満喫できたような気がしている。
公園の池の上は白鳥型の船で一杯で、平和ってこういう感じかなと思ったりした。