止まらない

SNS、というかTwitterInstagramの普及でそう頻繁には会えない友人の様子もなんとなく伺い知ることができる環境に長らく慣れきっているので、例えば仕事相手とか、SNSではやり取りしていない幼馴染との連絡とか、1対1のやりとり以外に伺い知ることができる情報のない相手に連絡を取るとき、タイミングが悪かったらどうしようとか、今何かトラブルに巻き込まれていたらどうしようとか、そういうことをあれこれと考えてしまうし、実際にしばしば間の悪い連絡をしてしまうことはある。

SNSの時系列だってあてにならない時代なので、タイミングが悪いことを過剰に恐れる必要はないのかもしれないけれど、
例えば仕事相手などの連絡が途絶えたときはすぐに、もしかすると何か配慮しきれていない部分があったのかもしれない、と考えてしまうし、そのまま途絶えてしまった場合の代案を考えて準備し終わったところで連絡がとれるなんてケースもまたしばしば起こる。

そういうあれこれが重なった時、全部をいったん止めて仕切り直したいと思うことがある。
それなのに、世界は一生止まらないのだ。それどころか、全部いっぺんに動いている。家族、友人、会社などのコミュニティ、自治体、国、世界とあらゆる階層で問題ごとが同時進行していて、身近なところから対処しているうちに全てが手遅れになりそうな気がして、
ただ、そういう焦燥感について、会ったこともない人が日記に書いているのを読んで、そのことに救われたような気持ちになることもある。