アイス&ピース

緊張の糸がきれたっぽい。ぼんやりしていて、友達からメールもらってやっと、自分の誕生日に気がついた。もちろん数日前までは覚えていたけれど、フジに夢中だったせいかすっかり忘れていた。もう忘れたままでもよかったんじゃないのと思う。久々に動揺した。去年の夏は海行ったっていうのに、今年はずいぶん寒いのな。なんて思いながら、むしろ思い出しているのは小学生の頃の誕生日のこと。
おさななじみのアヤちゃんは、わたしと同じ年で誕生日も(たしか)3日違いだった。アヤちゃんちには、いつもあたらしいおもちゃがあふれていた*1。パソコンもあったしファミコンもあったしドンジャラも5種類くらいあった。おばちゃんはドーナツつくるのがうまかった。
それらみんな、いいなぁと思っていたけれど、なによりうらやましくてたまらなかったのは、アヤちゃんの誕生日にだされる、サーティーワンのアイスケーキだった。
かわいいの。遊園地みたいなデコレーションで、なまえまで書いてあるんだ!って、ずうっと憧れてた。おかあさんあれ買ってよ、て、何回もお願いしたのに、来年ね、て言いながら、誕生日はいつもおかあさんのつくったアイスがケーキがわりで、
もんくいったりもした。というのを思い出しながら、あれを食べたのはもう20年も前のことなのに、味をはっきりと覚えているのにおどろいた。おいしかったな。苺アイスとかメロンアイスとか、とかとか。冷凍庫の前すわりこんで「もう食べれる?」なんて、しつこく聞いたものだ。指でさわって怒られたりもした。
でも、ちゃんとおいしいって言ったかな、って考えてみると、自信がない。そしてこんなこと、今ごろ思い出す自分が、だめだなー、ぜんぜん、て、情けなくなるような、そんな誕生日ですよ、もう。
なので、この夏の抱負としては、まずあのアイスを作ることからはじめたいと思う。果肉たっぷりで、ちょっとジャムみたいなのがまざる苺のやつ。まだ母さんが、レシピを覚えていれば、だけど、再現できなくたってそれもまたよし。
念願のアイスケーキは、まだしばらく、念願のままでとっておこうと思います。夏。

*1:お父さんの仕事の関係だったと思う