大地を叩く女

ドラムやってたことあるならぜひ、と、おすすめしていただいて見ました。大感謝! 東京ネットムービーフェスティバルのHPから見れる、20分未満のショートムービー。
http://www.netmovie-fes.jp/2007/jpn/scholorship/index.html
物語となる主人公の思いの変遷はその視線や行為に凝縮され、例えば肉屋で働く主人公がヒレカツ用の肉を叩く、その姿の荒々しさには、画面がグッと近付くような迫力があった。
鬱屈したものが、解放される瞬間の気持ち良さと、音が、リズムになる瞬間はとてもよく似ている。そして、どうしようもないものから視線を持ち上げるために、その瞬間をつかもうと手を伸ばす。そのしぐさにぐっとくる映画だった。だからこの物語のラストがどうだったかというよりも、エンドロールが印象に残るのは、そこに続いてくものがあるように感じるからじゃないかな、とか、そんなことを思ったりした。
しかしこんな映画がネット上でただで見れちゃうなんてすごい世界だなあ。