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 「映画けいおん!」


うっすら評判をうかがっていてかなり期待して見に行ったにもかかわらず、期待以上に面白かった…! すごい、キラキラしてました…。まぶしくて、目が潰れそうです。
最初、映画をやるって聞いたときは、正直なところ、これ以上何をやるんだろうと思ったりもしたのですが、映画がはじまったとたんに、この子達が動くところをまた見れて楽しいなー! という気持ちに包まれていました。
映画けいおん!」はTV版ラストの別パターンのような内容で、軽音部の3年生4人が卒業を前に、ひとり残される後輩の梓のためになにかしよう、ってみんなで考えつついろいろするというお話。
けいおんに関してはほんとストーリーに関して説明してもあんまり意味がないというか、物語を描くうえでの「盛り上がり」になるようなものを意識的に排除し、些細な仕草や行動をとても丁寧に描くことで見ているひとの気持ちを高めていく、ということに特化した作品なんじゃないかなと思います。「平和」を「退屈」として描かない、というか。努力、葛藤、挫折、というようなものはほとんど描かれないのだけど、確実に時間は流れていて、ちゃんと成長がある。

今回は5人ではじめての海外旅行に行く場面があるんだけど、その出発前のわくわく感とかドタバタとか夜のホテルでのおしゃべりとか、自分がはじめて友だちと個人旅行に行った時の感じを思い出してぐっときた。実際はこんな常にハイテンションで笑ってばかり、ではなかった気もするけど、思い出って遠くなればなるほど、些細な驚きや楽しかったところだけ色あせずに残ってるような気がするし、けいおんの見え方はそれに近いと思う。
ちょっと残念だったのは、お話の中にライブシーンがいくつか出てくることで、ラストの一番大切なライブシーンの印象が少し薄くなってしまったことかなと思う。ねたばれになりますが、正直にいって私が一番ぐっときたのは教室でのライブシーンだったんだけど、その後いつ、梓へのプレゼントをするのが、どの日に向けて期待すればいいのかが、ちょっとわかりづらいように感じました。

でもまあそんなことはいいんです。
TVシリーズでもそうだったけど、何度も繰り返されるお茶のシーンは1度として同じではないし、キャラクターに沿った仕草の表現は一貫して素晴らしく、背景に空気を送り込むカメラワークやカット割も絶妙だと思います。台詞らしい台詞がないクラスメイトであっても、きちんとキャラクター名があって動いていることで、物語の場所があるのだという説得力を持たせているように感じる。
キラキラした思い出が走馬灯のように流れていって、笑ったり泣いたり、楽しい夢見てたようなそんな作品でした。面白かった!

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