ファイナルファンタジーその3

(その2)

沼の洞窟

再挑戦。私は本当にダンジョンが苦手だ。マップが覚えられない。洞窟とか一度入ったらもう2度と出てこれないんじゃないかといつも不安になる。そしてそれが私がRPGから離れていった原因でもある。弟がいるときは隣で見てもらって覚えてもらったりするけど、アドバンスじゃそういう訳にもいかない。
と言う訳でぐるぐるまわっていたら、開けてないた空箱はっけーん、でまんまとその中にクラウンはっけーん。

西の城

意気揚々とクラウンを王様に渡しにいく。すると、

「ふははははまんまとだまされおって」

え? 何?
と思ったら敵でした。おまえがアストスだったのか! 本気でまんまとだまされる。でも洞窟でレベル上がり過ぎたのか、デスもかわしてさくっと倒す。すいしょうのめを手に入れる。よし、マト−ヤだ。

マト−ヤに目覚めの薬をもらい、エルフの王子を起こして神秘の鍵を手に入れる。わらしべ長者。宝箱回収し、装備「さいきょう」で出発。
たしかコーネリア城にも神秘の鍵使えるとこあったなーと思っていったらニトロの火薬が手に入る。よし、ドワ−フの洞窟だ。
やっぱり昔のゲームだけあってシナリオがシンプルですね。
そしてドワ−フの洞窟にて、火薬で海路開通〜。

エンカウント率高いせいか、徒歩だとフィールドでなかなか前に進めないことと、ちょっとレベルが上がり過ぎているので、適度に「にげる」を使いはじめる。

お酒

今日は友人二人と酒を飲んだ。
行く途中に昨日も書いたタイムスリップグリコをまた買ったけれど、全てだぶってしまったので、二人にあげた。(むりやり)

お酒を飲みにいったら「とりあえずビール」というのが決まり文句になってしまっているけれど、今日もやっぱりとりあえずビールだった。

一杯目のビールを飲みながら、友達が買ってきたニンテンドーDSを触らせてもらう。意外と大きい。でも昔のゲームウォッチみたいで良いなと思った。カラーバリエーションとかでたら買っちゃうんだろうな。
とにかく安いのが良い。

近況、愚痴、最近面白かったものについて話しているうちにいつのまにか終電の時間になってしまう。

たくさん話をして楽しい気分だったので、帰りの電車内が混んでたとか駅から20分歩いたとかの記憶が曖昧。
ただひとつ覚えているのが、電車内で聞こえた姿の見えないカップルの会話。
「ねぇ、トレパネーションてなに?」
「知らねえよ」
「知ってるでしょースピリッツ読んでるでしょー○○(その娘の名前と思われる)スピリッツの中刷りで見たんだもん」
「知らねえもんは知らねえよ」
あんまりいい気分だったので思わず「ホムンクルスですよ。人体改造ですよ」と言いたくなったが、もちろんやめた。

言わなければよかったのに日記/深沢七郎

ichinics2005-01-29ISBN:4122014662

楢山節考」でデビューし、「楢山節考」で語られることの多い深沢七郎の日記+エッセイ+掌編のアンソロジー。
私が著者の作品を読むのは「楢山」以来のことで、あまりにイメージが違うので少々めんくらってしまった。

この本は三部構成になっていて、第一部は日記。
主に文壇デビューしたばかりの著者と作家、武田泰淳正宗白鳥石原慎太郎などとの交流が、非常に素直な、おかしみのある本音とともに語られている。
著者は、とにかくうっかりしていて、とぼけていて、言わなければいいことをたくさん言う。
知らないことはすぐに聞き、興味のないことには適当に返事をし、好きな人には世話をやく。そしておせっかいかしらと不安になり、泥棒まがいの行為(庭木に登って家の中をうかがったり)をしてしまう。
とても愛嬌のある人だなと思い、いっぺんに好きになってしまった。

そして第二部は思い出のエッセイ。
第一部を読んでからだと、非常に沁みる。特に私が気に入ったのは「母校訪問」と「ささやき記」。
「母校訪問」では、自らの視線がいつのまにか都会のものに変わっていたことに衝撃を受ける著者の姿が印象的だった。
そして「ささやき記」には特に深く共感できる部分があったので、下記に引用します。

「本物とイミテーションでは銀行とギャングくらいもちがうと思う。(中略)自分の好きなものは(中略)ギョウザでも神様だと思っている」

音楽が好きで、プレスリーを賛美する著者の言葉だが、今、深沢七朗が生きていたなら、何を賛美しただろうと思う。
けれど、一番重要なのは、著者が当たり前のように、自分が、自分で好きだと判断し、賛美していることだと思う。
第三部は落語風の掌編。「ポルカ・アカデミカ」はまるで星新一のようだ。
あとがきは赤瀬川源平尾辻克彦名義で書いている。そこで書かれていた「流浪の手記」も読みたいと思う。

私は中公文庫で読んだが、その見返しに入っている著者の写真がまた良い。この表情が好きだなあと思う人はきっとこの本も好きなんじゃないかと思う。