オペラ座の怪人

作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェーバーが「自身の最高傑作と称される「オペラ座の怪人」をプロデュースからつとめ完全映画化」したというもの。楽しみにしていたのでみてきました。

私が見たことある「オペラ座の怪人」はサラ・ブライトマンがクリスティーナを演じているものだけなのですが、もともとロイド・ウェーバーが当時の妻だったサラ・ブライトマンの為に書かいた楽曲らしい。

すごいのはやはり音楽で、主演の3人が吹き替えでなく歌っているっていうのがいいな。特にクリスティーナ役のエミ−・ロッサムはとても声がきれいで、しかもかわいい。足もきれい。ラウル役もかっこ良かったです。ファントムはちょっと声が甘いかなあという気もしましたが・・・。

特に素晴らしかったのは仮面舞踏会のシーン。特に白黒の仮面を付けて一人で踊るシーンのある男性が良かった。
また、冒頭の過去から現在に移行するシーンも印象的。
しかしちょっと残念だったのが、最初の方で初めて怪人がクリスティーナに出会うところの曲のアレンジが、妙に現代的だったこと。なんか Atr of Noise(マリックのテーマ曲で有名な)みたいになってた。
舞台じゃなく映画でやるのなら、思いきって、楽曲にだけアレンジャーを加えたら面白かったのになーと思います。あるわけないけど、PORTISHEAD(最近どうしてるんだろ)とかだったら面白いかなと思った。

今回の映画では、幼い頃にテレビで「オペラ座の怪人」を見た時には理解できなかった心理描写が今回は良く伝わってきました。
もしファウストが自身の容貌にコンプレックスを持っていなかったら、と考えると、自分の才能の理解者であるということがファントムとクリスティーナの結びつきであるというシンプルな構図になるように思います。
つまり、自分の才能を伸ばしてくれる可能性のある理解者と恋愛とどちらをとるか? っていうお話なんだな。