アイランド

主演:ユアン・マクレガースカーレット・ヨハンソン
マイケル・ベイ監督作品だということを見始めてから知る。今までこの監督の作品でのめりこめたものがなかったので、あーそうなんだぁ、なんてちょっぴりへこんだ気持ちで見始めたのですが、なかなか楽しかった。やっぱり私は近未来ものが好きみたい。
物語の中、地球は汚染されてるっていう設定で、人々はでかいビルのような建物の蜂の巣みたいな部屋で暮らしてる。皆おんなじ服着て、単調な仕事させられて、汚染されていない唯一の地、アイランドにいける日を目指してる。そしてある日、主人公は疑問を持つのだ。疑問は物語のはじまりですよね。こういうシーン大好き。
たしかに、こういう始まり方の映画はたくさんあるし、状況の設定なんかにも見たことあるものはたくさんある。(最近のだと「CODE46」とか思い出した。)
でもさすがハリウッド大作。近未来だけじゃなくて社会批判みたいなのとかいろんなパターンのアクションとかカーチェイスとかラヴとかもうてんこもりゴージャス映画でした。いろいろ疑問点もあったけども、まあそこはおいといて楽しめる。特に状況設定が練りこんであるのがいい。つい、宣伝?と思ってしまうようなX-BOXのシーンとかも、意外と日常の延長線上に思えたり。
それから、なんで主人公達はこんなところで生活しているのか?というのにはもちろん仕組んだ黒幕があるわけなんですが、その設定もなんか想像しやすくてあり得そうで、こいつらは「悪者」ってはっきり言えないところがある。ビデオみて笑ってるとことか、病院のミーハーな受付嬢のシーンとか、あの温度差はこわいなぁと思った。

でもなんかちょっと物足りない気もしたのは、たぶんその「未来像」が物語の装置として使われているだけ、に見えた、からかもしれない。メインの物語は人間の尊厳とかラブとかだったし。(ex「フィフス・エレメント」)あと笑い不足。なもんで、久しぶりに「未来世紀ブラジル」が見たくなりました。