ZAZEN BOYS@サマーソニック2005

サマソニ2日目のチケットがとれなかった時点で、かなり落ち込んでいた私にもたらされた希望の光がhttp://d.hatena.ne.jp/ichinics/20050730/p2に聞いたザゼンボーイズのシングルだった訳で、なもんで今日一番の目当てはザゼンでした。
1時間くらい前からステージに入って待ってたのですが、そのステージは今回のサマソニ会場の中でもたぶん一番狭いアイランドステージというとこで、なんでここなんだ? ということに一抹の不安を覚えました。そして予定時間になるともう満員。案の定入れない人たちがでたようで、やがて「一時中止」のアナウンスが流れました。この辺りのいきさつはステージ前に居た私には後方がまったく見えなかったので、なにが起こっているのかさっぱりわからなかったのですが、主催者側の人は「申し訳ありません」を繰り返すばかり。退場しろといったり後方に下がれといったり、どうすればいいのかも解らない。とにかくひたすら待つしかない。そしてなんと2時間押しです。2時間!!
なんでそんなことになったのかは最後まで解りませんでしたが、でも結局もとのままの位置で見ることができたのでいいです。いいんです。
ザゼンボーイズが現われて、向井さんが一言発した瞬間にもう、そんなもやもやは一気に払拭されてしまった。なんてかっこいいんだ!!会場には、もちろん今までザゼンナンバーガールのライブを見たことがある人が多いようだったのですが、私は今回がはじめてなので、全ての演奏にもうどうしていいかわかんないくらい興奮していた。すごい!すごい!かっこいい!
ギターもドラムもベースも、全ての楽器が演奏する人と一緒に生きてるみたいだ。ものすごい緊張感のなかで真剣勝負を繰り広げる各人が向かいあってプレイするシーンでは、これはもうバンドっていう1つの生き物っていうか筋肉っていうか熱の塊だ、と思った。飄々とした二人のギターと、アグレッシブなリズム隊の対比もこれ以上ないというほどに格好良くて、彼らの繰り出す音に翻弄されることの楽しいことといったらなかった。もうほんとうにたのしかった。
本気のロックンロールだよ。
向井秀徳さんの立ち居振る舞い及び声及びギターはもちろんクリティカルに格好良すぎたのですが、ストーンズシャツ着た(クリップでもきてましたね)ギターの人の気持ちよさそうな感じ、さらっとすごいことしてる感じ、それからドラムの人のゴージャスかつタイトなプレイも好みだったし、それからベース。すごかった。あんなに躍動感のあるベーシストをライブで見たのは初めてかもしれない。動きも格好良い上にすごい良い音。全部のパートが主役として拮抗し、形を変えながら上り詰めていく感じだった。こんなライブ初めて見た。