JOANNA NEWSOM & SMOG JAPAN TOUR

ichinics2005-10-28

JOANNA NEWSOM & SMOG JAPAN TOUR
ゲスト:54-71 / tenniscoats
10/27@Shibuya O-West
http://www.mapup.net/event/ch17_main.html

JOANNA NEWSOM & SMOG のツアー最終日。7時スタートだったので、仕事後でなんとか間に合いました。
画像だとよくわかんないけど、会場内は天井から布製のオブジェみたいなのがぶら下がっていてかわいかったです。o-westは天井が高くてこぢんまりしていていいな。大学時代の友人にばったり会ったりしつつ、ステージ真ん前でビール飲みながら開演待ち。いや、行く前までは風邪気味で、もう後ろの方でそっとみようとか思ってたんですけど、やっぱ無理でした。

tenniscoats

オープニングはtenniscoats。初めて見るバンドです。ボーカル/キーボード/ギターの女性と、ギター/サックスの男性を中心に、あとベース、トランペット、ドラムの5人編成だったのですが、はてなのキーワードを見ると、ボーカルの女性、ギターサックスの男性が固定メンバーで、後のメンバーはその時々の自由参加、らしい。ギターの男性とベースの男性がそっくりだったけど、兄弟かな。
sigur rosみたいなオープニング曲から、トイポップ(なんてジャンルがあるかわからないけど、パスカル・コムラードみたいな)まで、いろいろな音。ボーカルの女の人はとてもかわいらしくて、好きな声でした。ただ、ちょっとギターの音をいじりすぎな気もして、時々途切れてしまうのが気になった。全体的にインプロっぽいバンドなんだけど、タイミングが少しずれるのがいがいとわかる。うーん。サックスの時はそんなことないんだけど…。でも好みの音です。

54-71

すごく面白いバンドでした。ベース&ドラムのリズム隊に乗っかる、キーボード/ボーカルというかパフォーマンスみたいな3人編成。んー?2002年のインタビュー*1からはずいぶんメンバーがかわってるみたい。こっち*2のが新しい情報かな?
ともかく、冒頭からボーカルの人はステージ後方、というか上方から綱わたりで降りてきて、上半身裸に白いパンツ(スラックスみたいな)、ハットを被った出で立ちで小刻みなダンスを繰り広げる。音は、ちょっとZAZEN BOYSを彷佛とさせる生音ブレイクビーツ。でもロック。とにかく踊りながらキーボードを引く白いパンツの男性に目が行くのですが、リズム隊がすごい。とにかくブレイクがばっちり決まるのが格好良いなぁ。
キーボードだけじゃなくて、ベースもドラムももっとそれぞれに散らばっていくような展開があるともっと好みなんだけど…なんて思ったけど、ライブによっていろいろ編成が違うのかなぁ? とにかくすごいバンドでした。えー、あと、なんかちょっと気になる点が1つあったんだけど、あれは私の勘違いだと思いたい。

JOANNA NEWSOM

2004年にドラッグ・シティからデビューしたJOANNA NEWSOM。チケットをとったときにはその名前すら知らなかったのですが、日記のコメント(id:ichinics:20050819:p2)で、tomocoooさんに教えていただきました。感謝。今回はSMOGだけど、ウィル・オールダムキャット・パワーのサポートでもツアーをまわったことがあるそうです。私にはど真ん中に好みなはずだ。
ステージに登場したジョアンナさんはとてもかわいらしい金髪の女の子で、ハープがまたよく似合う。彼女の特徴ある歌い方はまるで少女の独り言みたいでもあり、Bjorkリッキー・リー・ジョーンズが好きな人はきっと好きだと思われるプリミティブな声。そしてその歌の自由さとは裏腹に、ハープを弾く手は冷静なのが印象的でした。ハープってあんなにいろんな音がなるんだな。とてもいいライブで、アンコールも2曲やってくれました。いつかソロ以外の編成でも見てみたい。

Smog

ドラッグ・シティを中心とした、オルタナ・カントリーとかいわれる一連のアーティストには大好きな作品が多くあるのですが、中でもスモッグことビル・キャラハンさんには特別な思い入れがあります。今回のライブは基本的に新作『A River Ain't Too Much To Love』の楽曲が中心に演奏されたのですが、もう何度も聞き返しているアルバムで、今日も会場に行く間ずっと聞いていたのに、彼が発した第一声には、ちょっと鳥肌がたった。
慎重に注意深く、でもラフにつま弾かれるギターに載る、あの深い深い声。まるで身体の中で振動させるかのように少しづつ身体を揺らして、クールな表情のまま、キャラハンさんはたんたんと歌っていました。その声はなんだか聞いているこっちまで揺さぶられるような迫力があって、ふと頭の隅っこにあった風景とかを引きずりだしたりする。あと、あの転がるようなギターの音も印象的で、私はギター詳しくないんだけど、やわらかい弦(プラスチック?)使っているみたいで、こう猫がぐるぐるいうときみたいな音がする。コードがマイナーからメジャーに変化するたびに、なんだか日向の匂いが鼻先をかすめるような。
ずっと聞いてたかったです。
『A River Ain't Too Much To Love』の感想 → id:ichinics:20050610:p1
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ライブは全部でなんと4時間!ずっと立ちっぱなしだったので、帰り道はふらふらでした。あーでも大充実。素敵なライブたちでした。