思えば2005年から2008年まで、日記に書いてるだけでも20本以上のライブに通っていたにもかかわらず、ぱったりとライブに行かなくなってしまったのは2006年4月のAXで戯れに弾いてみたと思われるヴァン・ヘイレンの「JUMP」が告げたZAZEN BOYS キーボード時代の幕開けが原因だったような気がする。当時の向井秀徳のキーボード演奏は、どこか「何か新しいことをしてみたい」という欲求によるものにしか感じられないときがあり、それまでのあまりにも楽しく気持ちの良いライブを反芻しながら、やはり向井秀徳にはギターを弾いて欲しい、と思いながらじりじりとライブを見ていた日々を思い出す。
そんなわけでほとんど動向を追いかけることもなく4年が過ぎてしまったのですが、先日新譜が出たときいて買ってみれば、これが大変に私好みのアルバムで、今現在私はとっても嬉しいです…!
- アーティスト: ZAZEN BOYS
- 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
- 発売日: 2012/09/05
- メディア: CD
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最後に見に行ったライブで私はこのように書いていた。
それにしても、3以降、音色がどんどんメタリック(メタルっぽいという意味ではなく)になっていって、今は4つの音が絡むというよりは4つの直線が走ってるような感じがする。
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20081030/p1
しかしこの「すとーりーず」は再び、すべての音が絡み合う昇り龍のようなバンドの音になっていた。キーボードももちろん入ってるんだけど、実験的な印象は消え、ちゃんとすべての音に寄り添っているように感じる。
しかしそれは前に戻ったというのではなく、飲み込んで、新しくなったZAZEN BOYSの音なのだと思う。
もちろん、ここに書いてるのは私の印象であって、どちらが良いか、というのは好みの問題だと思うけど、
ともかくアルバムの冒頭を飾る「サイボークのオバケ」を聞いて、私は完全に「いますぐライブに行きたい!」と思ったのでした。(と思ったら直近の関東ライブが売り切れてて涙目ですが)すごくワクワクしてる…!